ウィーンからユーゴへ

すっかり忘れていた!!ヨーロッパでは、週末は、どんな種類の機関も動かない。ハンガリーのビザを取るには、大使館か、旅行社のイブスしかない。万一の望みをかけてイブスへ行くが休み。これから宿を探す気にはなれない。ビザのいらないユーゴへ先に行くことにする。ユーゴ行きの列車は、南駅から。ウィーンの駅が分散しているのには参る。ウィーンからグラーツで乗り換え。バッグを列車に置き忘れ、真っ青になってポリスへかけこむと、ラッキーなことに保管してあった。夕暮と共にユーゴへの国境にさしかかる。ドイツ風の小ぎれいな風景とは明らかに異なる南国風の農家。ここなら夕やけ小やけの歌も似合うだろう。国境を越え人の良さそうな車掌さんから、ベオグラードまで15万ディナールで切符を買う(後日、全く同経路をベオグラードで買ったら3万ディナール。どちらにせよ日本円で3千円しかしない)。乗りかえのザグレブで英語の上手な女の子に親切にしてもらい、住所交換をした。ユーゴの列車は満員。人々は大らか。たくさん食べたり飲んだりのごちそうをいただく。