偽書&偽史

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"空海在原業平藤原定家鴨長明といった権威に託しつつ、「秘説」を創造する偽書の時空へ。性愛をめぐる未聞の秘儀や、歌ことばの注釈営為が、中世知の地平を浮ぼりにする。"

"偽書といわれ禁書にされ、限られた一部の人にのみ知られる聖徳太子憲法。そこには今日の政治のあり方に問うべき多くの原点を見ることができる。原本の影印も収録。1990年刊の新装版。"

"偽書は物語読者の究極の形。古来、歴史は絢爛たる偽書の群によって形成されてきたのだ。薫と浮舟のその後は。光源氏の死の様相は。その後の清少納言はどう生きたか。人々の想像した新しい展開の物語を収録。"

"宮廷占星術師、数学者、魔術師として知られるジョン・ディーの手による物とされている偽書「金星の小冊子」の校訂と翻訳及び注釈を主題に据え、この小冊子の教理的背景となっているキリスト教カバラ宇宙論の体系化を試みる。"

  • オンライン書店ビーケーワン:偽文書学入門 『偽文書学入門(KASHIWA学術ライブラリー)』久野俊彦/時枝務編、柏書房、2004.5、ISBN:4760124950

"かつては文書学や歴史学の中で排除されてきた「偽文書」は歴史・民俗研究の中で活用できる! 網野善彦氏が照らし出した民衆世界のキーワード「偽文書」が読み解く新しい「歴史と民間伝承」の研究。用語集や文献目録も収録。"

"竹内文献、秀真伝、東日流外三郡誌など、謎の歴史書と言われる「古史古伝」の真相に迫り、古代から近代にいたる偽史偽書をめぐる諸問題を総合的に解明する本邦初の試み。"

"暦学・暦占の秘法、陰陽師と呪術の秘伝。敵を騙し味方を欺く兵法の奥義。吉備真備安倍晴明らを始祖に擬する、由来と伝承の世界が広がる偽書ワールド。"

"中世の多様なテキスト群が形づくる「豊饒なる混沌」の様相。そこに遍在する「偽書」の言説に分け入って魅惑的な「中世知」の世界を探究する。「御記文という名の未来記」「未来騙りのテキスト」「楽書と偽書」などを収録。"

"日本民族はどこから来たのか。神と偽史の役割、飛鳥、消された歴史の数々、聖竜伝説、額田王、あめつちの法、皇国史観、神話について…。偽られた古代日本史の真実に迫る。"

"八つ墓村のモデルになった津山三十人殺し事件、心中ブームと人間避雷針…。正史と偽史の隙間に浮かんでは消える、あってはならない物語を仮面の古書店主・木島平八郎が「仕分け」する。超民俗学伝奇小説第2弾。"

"ゲーテの恋文を贋作しつづけた閨秀作家、早熟の天才的文学詐欺師チャタトン、3万通もの架空の古文書を書きまくった不世出の能筆家……。妄想を際限なく肥大させ、盗作に盗作を重ねつつ、異様な情熱をもって「ニセモノ」を造りつづけた偽書作家たち。その類稀なる文才は、彼らに何をもたらしたのか? 真贋をめぐる滑稽な論争からは、文化の道化た裏面が見えてくる。倒錯した表現者たちの系譜をさぐる、ユニークな列伝エッセイ!"

"だれもが少年時代に一度は胸躍らせて読んだトンデモナイ歴史や奇想天外な冒険の世界を、大人になっても抜け出せない人もいる。それらの人々のバイブルともいうべきカルト本とその背景を日本近代百年のなかにさぐる。大衆文学研究賞受賞作。"

"「記紀」と並んで三大古文献と言われた「先代旧事本紀」は、江戸時代に一部の国学者偽書と断定したことから、今日に至るまで葬られてきた。最古とされる写本を解読し、活字化して訓註を付す。意富之舎1989年刊の再刊。"

"予言、偽史、奇想科学を生み出した奇人変人たち。その妄想の想像力は、時に人を動かし社会を揺るがすパワーを爆発させる。超個性的な学問の怪人から明治時代の冒険野郎まで、偉大なる妄想家たちの列伝を収録。〈ソフトカバー〉"

"若き親鸞はなぜ比叡山を捨てて法然のもとへ入門したのか? これまで偽書とされてきた「親鸞聖人正明伝」を、独自の着眼点から読み直し、親鸞思想を解明する根本テキストとして蘇生させようと試みた論考。"

"綾辻行人小野不由美笠井潔新保博久法月綸太郎などなど、現代日本ミステリー界をしょって立つ作家たちが実名で登場。虚々実々の物語世界で活躍する「ウロボロス偽書」につづく第2弾。装丁は京極夏彦氏が手がけた。*"

"1979年、奈良県太安万侶墓誌が発見された。発見によって再び論争の的となった「古事記偽書・正書説を考察、またその序文において大きく取り上げられる壬申の乱天武天皇の出自の謎に迫る。79年刊の新版。*"

"死者の書ギルガメシュ叙事詩などの神話学から、パウロ黙示録などの聖書学、ボイニッチ写本などの偽書、吸血鬼などの悪魔オカルト学など、奇書珍書といわれたものを一堂に集めた特設図書館。"

"「シオン賢者の議定書」は,世界征服の神話か? はたまた史上最悪の偽書か? その実態を鋭くえぐった話題の書.ウルフ・アニスフィールド賞受賞作"