ブダペシュトからケチケメートへ

ペンションを出て、市街へ。通り中に国旗が翻っているのは何事だろうと思っていると、声をかけられ、今日は独立記念日であり、しかも初めての祝日だという。これまで、ハンガリーの記念日は平日、ソ連の記念日が祝日だったという。初めて'ペレストロイカ'を実感。ドイツ人の客引きに千フォリントのプライベート・ルームを予約したが、ユーゴで同室の子が300フォリントで泊まっていると聞き、無理やりキャンセルにして、ツキを変えるため、とりあえずプダペシュトを出る。コダーイ研究所で有名なケチケメートで夕方降り、安ホテルを探そうにも誰も英語を話さない。'Can I help you'と寄ってきたお兄さんに事情を話すと、'この辺に安ホテルはない。ユースを探してあげてもよいが、よかったらうちにお客においで'と言うので、最初は辞退したが、有難くお客になることにした。家はセゲドにあると言う。2時間後に落ち合うことにして、ケチケメートの街へ。教会の鐘はハンガリーの民謡らしき旋律を奏でる。市庁舎で、何か催しをやっているようなので中に入ると、独立記念日のお祭で、今しも、ジプシーの演奏で、ダンスが始まるところ。日頃の内気さもなんのその、輪の中に入って、奇跡的に私と同レベルの下手くそなお兄さんとダンスをし、月の光の下で、日本語、ハンガリー語で話をし、別れ、シャニー(さっきのお兄さん)とセゲドへ向かう。シャニーは、数学専攻の大学生で、'65年4月11日生まれおの同じ年。今まで出会ったうちで、一番魅力的な男。しかし残念なことに結婚している!!!シャニーの美人な年上の奥さんと同居人のアグネシュにむかえられ、安らかに眠りにつく。感激の1日。