エッジは別荘ではつながりませんでした。

昨日は夕方から一つ県をまたいで友人宅に移動。交通費をけちって快速電車で移動したのだが、駅に到着して扉が開くその一駅ごとに外気が冷たくなっていく。冬用のコートを着ていけばよかった。

客間と客用寝室が完備したMy「別荘」にお邪魔するのは久しぶり。夕飯をご馳走になりお風呂に入った後は、恒例本棚チェック。といっても彼女の専門の戦争関連はほっといて、客人が目指すのはこれが楽しみの漫画コーナー。一年ぶりだと読んでないタイトルも順調に増えてる。両腕に山盛りの漫画を抱えて寝床に向かう嬉しさよ。

今回の目玉はなんといってものだめちゃん。あと今市子の『幻月楼奇譚 (1) (キャラコミックス)』、山岸凉子の『わたしの人形は良い人形―自選作品集 (文春文庫―ビジュアル版)』は「夜は読まない方がいいよ」というアドバイスに従って見送り、『月読―自選作品集 (文春文庫―ビジュアル版)』を手にお布団に。

今市子は『百鬼夜行抄』以外で読むのは初めてだが、二作並べると、なんとなく傾向が見えたような。『百鬼夜行抄』を押さえておけばいいかな、と。もっとも美男の若だんさんと背中に傷跡を隠し持つ幇間の恋の進展次第では『百鬼夜行抄』では味わえない魅力が発生するんですけどねえ。

山岸凉子は相変わらず。残酷でエロティックな神がここにも。山岸凉子萩尾望都もだけれど)、出版社数社で協力して一種類の全集にしてくれないかなあ。何を読んで何を読んでないのか、いつもわからなくなってしまう。

評判ののだめちゃんですが、2巻途中で挫折。自分が体験したことのある世界が描かれているとき、「わかるわかる」と思うこともあるけれど、今回は却って入り込めない方に振れてしまう。『いつもポケットにショパン 1 (集英社文庫(コミック版))』は好きだったけど。『神童 (1) (Action comics)』は読んでみたいなあ。

友人が言うにはアルゲリッチものだめちゃんのような部屋に住んでいるそうなんですが、そのことを恥じず人を平然と招き入れられるかどうかが天才と凡人の分かれ目なのかしら(いや、そういう問題じゃないと思うぞ)。

日曜日は早起きして、岩間駅そばの『栗の家』主催骨董市。ジャズコンサート付。布ものが多いですね。いい感じの業者さんが二軒ほど。大正時代の漆の椀でとってもすてきなものがあった。蓋に糸杉のような木立と三日月の月。良いなあ。京都の出。五客10万円。いいなあ。
お昼は栗の家で赤飯御前。古民家で代々の骨董に囲まれておいしい栗尽くしのご飯をいただく。

午後は笠間に移動して、笠間稲荷神社。鶏の展示会をやっていて、トキの声が響き渡る境内壮観。門前の笹目酒造に併設された「蔵人」でお茶。こちらでも古民家でくつろぎながら、おいしいものを食すことができて満足。

その後は「ギャラリー舞台」で青柳憲儀さんのコーヒーカップ購入。稲吉善光さんの器はまたの機会に。

やれやれ、器一客の散財で済んでよかった、と胸をなでおろしたが、最後に入った「ギャラリー門」で中国産の五本足のスツールを買ってしまった。骨董ではなくて単なるユーズドだけれど、普通に使われていた感がいい風情。ついおうちに招いちゃった。

額賀彰夫さん健在。古材と鉄を組み合わせた家具を創作している栗原太さんを知る。工房は山梨。小旅行にいい距離だなあ。

椅子を抱えて電車で帰る。『いまどきの新書―12のキーワードで読む137冊』読了。帰ったら福岡の地震のニュースが待っていた。地震のない土地だと信じていたのに。

今年こそ王者が入れ替わりそうなF1を見ながら日記を書く。明日からまた仕事と読書と履歴書の日々へ。