夢で先に訪れる

まだ今朝見た夢を覚えているので書いておこう。今ちょっと関わりのある方が、同じ区の、私にとってはあまり土地鑑のない場所に住んでらして、そこにバスで出かけて彼女と会った。さて、一人でバスに乗って帰ろうと思ったら、なぜか見知った行き先のバスが来ない。えーい、どこかで鉄道の路線とぶつかるだろう、そこまで乗っていこうと決めて古いポンコツのバスに乗る。大き目の乗車券と沿線案内を手にして、青年がおばあさんに何か説明しているのを左の肩越しに聞いていると、やがて日が暮れてきた。バスは北上しているようだ。

降りたら、どこかの門前町だった。妙に静かだけれど、何かが行われている予感がする。参道も何もなく、唐突に立派な瓦を乗せた大きな寺が現れて、アセチレンランプが煌々と照らす寺の内側に入ってみると、中では商いが行われていた。指物細工と古着。山の斜面に直接シートか何か敷いたのか、妙にごつごつして傾いている地面(しかし屋内)に、こじんまりと10軒強くらいの店が並んでいる。びろうどのショールがほしい。ちょっと考えてから。

っていう夢だった。私は、あまり非現実的な夢は見ない。北の方の門前町ってのは、かねがね行きたいと思っている市川のあたりではないだろうか。バスが北上するってのは、昨日、そちらの方向の区役所に問い合わせをしたせいだろう。しかし、あのショールを試しに買ってみるのだった。

東京に出てきたばかりの頃、やはり夢の中で、ホテル・ニュージャパンの跡地に行き合わせた。見晴らしの良い角地が更地になっていて「ここがそうなのか」と思う。その時点では実際の跡地を見たことはなかったのだが、逆に「ぱったり現場に行き合わせてしまって、夢の中と同じだったらどうしよう」という妄想に苦しめられた。

取り越し苦労でした。