「教官と私」十二日目(実技11日目)

総合測定(みきわめ)の担当教官は、なんとこれが3回目になるH教官。割と早い時期に2回この方に教わったので、どの教官とも複数回顔を合わせるものだと思っていたら、結局、この方以外はみな、1回ずつしかお世話になりませんでした。

ともあれこの方に教わるのは嬉しいので、緊張することもなく総合測定。教官が補助ブレーキを踏んだらアウトということで、多少の減点項目よりも、絶対にやっちゃダメな部分だけ、重点的に注意を受ける。曲がる角度に注意すると方向指示器を出し忘れ、方向指示器を出しても後方確認を忘れ、ハンドルを戻すと方向指示器の出し直しを忘れ、方向指示器を出しているのにどこで曲がるのか覚えておらず、まあ、そういうことは放っといて(!)、いざとなったら「実際に車が来る地点での確認を怠らない」「停止線は少しでもはみ出ちゃいけない」ことだけは気をつけるつもりで。自分的に一番大事なのは「頭が追いつかないときは徹底的に速度を落とす」こと。でもこれ、教習所の外では使えないよなあ。

ところで、私は初回から一貫して、教官から何か指示なり注意を受けると、声に出して復唱するのがほぼ習慣化していたのだが、「それ、幼稚園生みたいだから検定の時はやめた方がいいよ」と指摘されて吃驚。「え、みんな口に出して言わないんですか?!」と問い返すと、「言わないよー!そんな人、一年に一人くらいしか会わない」と断定。「運転は孤独なものなんだよ」って大まじめに言われても、教官にハードボイルドは似合いませんって。

危なっかしいながら各要素を大きなトラブルなく終わらせて、みきわめ良好。次の時間の実技はキャンセルして明日の検定を申し込み、学科を小1時間復習して、効果測定3回目。やっと合格点。

本当は今日が、自分の決めた仮免の期限だった。というのも、教習所を紹介してくれた知人と今日は顔を合わせることがわかっていたので、仮免取得のご報告方々、ちょっとお礼を持って行こうと思っていたのだ。1日の差だけど残念。検定は平日の方がいいですよ、と担当の方も言ってらしたし。

まあ仕方がないので、お酒を抱えて事務所を訪ねた後、会合&忘年会第1弾。いつも二日酔い覚悟で日本酒をつきあうのだが、仮免の試験を控えているからということでビールだけ。「通ったらお祝いだー」ってまた焼肉ですか。

クランクとS字、一度くらい引っかかっておきたかったな。安全確認、目線、合図のタイミング、徐行、踏み替え。時速5kmくらいならなんとかなるんだけど。時速370kmとかの世界って、どうなってるのかな。でも、サーキットでは交差点も歩行者も対向車も進路変更もないんだよね...。