ゆっくり妄想しに行く/霧の中に浮かび上がるストーン・ヘンジ

酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記』を読み始めたら、「古賀春江の絵のような」という記述が出てきた。古賀春江の「海」、こないだ東京国立近代美術館で見たばっかり。シンクロだー。

飛行機が怖くてたまらない恩田陸が、イギリスとアイルランドに行く本。スティーブン・キングも飛行機嫌いだそうで(ついでに千秋真一も)。当方はキングが苦手で、唯一読んだのは『ランゴリアーズ (文春文庫―Four past midnight)』だけ。乗客でも町でもいいけど、消失しちゃうってわくわくするよね。

ふーん、TUMIのカバンを持っていったのか。「国防省仕様」ってちょっとかっこいいけど、ごつすぎだわ。GAPにもお立ち寄り。

  • 恩田陸が旅に持っていく本。2003年当時のものなのが残念ですが。旅と翻訳ミステリ。確かに相性よさそう。この間のBRUTUSの旅に持っていく本特集、どこ行っちゃったのかなー。佐藤琢磨がえらく古風なセレクトをしていたような気が。
セレクト第一案:『骨の袋〈上〉 (新潮文庫)』(上下巻)もしくは『ドリームキャッチャー〈1〉 (新潮文庫)』(1〜4)
第二案:『モンティ・パイソン・スピークス!』『ナンシー関大全』『私のワインは体から出て来るの』
第三案:『短歌はプロに訊け!』『カンバセイション・ピース』『シービスケット―あるアメリカ競走馬の伝説 (ヴィレッジブックス)』
最終的に:『私のワインは体から出て来るの』『短歌はプロに訊け!』『骨の袋〈上〉 (新潮文庫)』(上下巻)

モンティ・パイソンって、名前しか知らないけど、知ってなきゃいけないっぽい。

  • 比較的最近の有名人で、将来探偵役としてミステリを書かれそうな人(恩田陸版)。

マザー・テレサ/ガンジー/キューブリック/黒澤明/シュワルナゼ/エリザベス2世/マリア・カラス/チャップリン/マレーネ・ディートリッヒ/エリック・サティ/カフカ/チャペック/エンデ/ガウディ/ホーキング/ガルリ・カスパロフ/魯山人/山頭火/南方熊楠/宮武外骨/金子みすゞ/コンドル/中井英夫/山田風太郎/尾崎翠/稲垣足穂

終りなき夜に生れつく (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)』『スリーピング・マーダー (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)』『メソポタミヤの殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

秘密の花園〈上〉 (岩波少年文庫)』『秘密の花園〈下〉 (岩波少年文庫)』『小婦人(若草物語)』『カッレくんの冒険 (リンドグレーン作品集 (9))

  • 恩田陸が作家になる前に書いた作品。

夏至』『メカニック・ランド』

  • その他。

猫なで日記―私の創作ノート (集英社文庫)』『約三十の嘘』『未来への遺産』『いやげ物 (ちくま文庫)』『黒後家蜘蛛の会 1 (創元推理文庫 167-1)』『たのしい川べ (岩波世界児童文学集)』『ディファレンス・エンジン〈上〉 (角川文庫)』『エアハート嬢の到着』「ケルトの虎」『地球の長い午後 (ハヤカワ文庫 SF 224)』『都市と星 (ハヤカワ文庫 SF 271)』『ウーマン・イン・ブラック』

"私の中での現代アートの定義はただ一つ、「肥大した自我」、それに尽きる""旅の実感、土地の実感というのは、いつも数日遅れでやってくる""翻訳し異文化を味わうという点で、日本人の「感情移入」と「外側に合わせる」という特質は大いにプラスに働いている""私はこういう天井が高くて古いスペースを見ると、即ビアホールにしてほしいと思う。今までで一番ビアホールにしてほしいと思ったのは、出雲の旧国鉄大社駅""「GIRLS」と言われてのが嬉しくてじーんとする""重く雲が垂れ込めて生き物のように動いていくところは、次々と表情が変わってちっとも見飽きない。時折薄くなったところから陽射しが覗いたり、光が透けて見えたりすると、胸の奥がざわざわして、何かとても大事なものを忘れているような不安と予感のようなものを感じる""気に入った場所、雰囲気のある場所に出会った時に、そこを舞台にして何が起きるかを考える。いや、考えるというより、自分やその場所に聞いてみるというほうが正しいだろう"

ブックデザイン:坂野公一(welle design)、イラストレーション:田中英樹、フォントディレクション:紺野慎一(凸版印刷株式会社)