これから年賀状を出しに行くので、帰ってきたら日付が変わっているかも。なので、先に暮れのご挨拶、とはとても呼べない、くだくだしい一年の感想を書いておきます。

3年前だったかな、収入がそれ以前の半分に減ってしまい、でも、一日4、5時間働けば食料と住居はなんとか確保できるという中途半端な貧しさに陥ったとき、私は副業を始めることを考えた。運良く資格を手にしたまでは良かったけれど、なんというか、気乗りしなくてねえ。私は基本的に「これが、とても、やりたい」という気持ちに欠けているのだが(これが事態をややこしくしている)、「これが嫌だ」と思うと「金輪際絶対嫌」でその反動はすさまじく、極端に反対の方向へ走る。私が何かを一所懸命やっているように見える時というのは、「逃げている」か「防音室を作っている」かのどちらかである。間違いなく。

つまり、去年の年末から今年にかけて、私は「書く」とか「弾く」とかいうことをやりたかった。要するに「実用的でないこと」。膨大な時間をかけて、書きましたねえ。もう、こんなに時間を浪費できる機会は、二度と訪れないかもしれないというほど。そんな中で、レースという楽しみに嵌まり込んで。免許取得というおまけもついてきたし。ぼやっとしているので、「何をやってたんだかわからない」のは毎年のことだけれど、こんなに遊んだ実感があるのは、初めてかもしれない。自分の中で「遊ぶ」ということの端っこまで行ってみたので、気が済んだ。

一つ寂しかったのは、30歳のときに仕事人生が激変したので、今年もその点少し期待していたのが、そういう意味で私を月に運んでくれる人との出会いはなかったこと。仕事は、来年も厳しそうだなあ。仕事のビジョンは元より欠けているし。頭固いし。どこにいるのかは知らないけれど、とりあえずどこかに歩いていかなきゃならないのね。車って手もあるな。

女性の大先輩によると、「試行錯誤」と「自分探し」を隔てるのは、ビジョンがあるかないかだそうだ。この一年、四十を越えて「自分探し」をやっているような生物の生息記録を物好きにも読んでくださった方、ほんとに感謝してます。来年、絶滅種/突然変異種/単なる亜種のどこに属するか(俗っぽいな)は不明ですが、絶滅してしまわないように気をつけます。

外、寒そうだなあ。みなさま、良いお年を。