昨夜はオリンピックが始まってから初めて、徹夜で観戦してしまった。3時くらいにもう寝ようかなあ、という頃になってからフィギュアスケートの男子ショート・プログラムが始まってしまったので、テレビの前に移動して腰をすえて見始める。

エントリー選手の数は30人。これだけの人数のショート・プログラムを通しで見る機会は、オリンピック、しかもライブ放送以外ではちょっと有り得ないので、将来の有望選手の青田買いも含めて結構真剣にチェック。

30人中1番滑走を引き当てた高橋大輔、思った以上に好感の持てる滑り。ジャンプで細かいミスはあったけれど、上位選手も軒並み失敗していたことを思えば上々の出だしだったといえるのでは。「1番」というのは、なんとなくいい運をはこんできそうな気がする。

久しぶりのプルシェンコ、偏執的なほどに完璧な滑り。複雑で不思議、美しいステップ。

しかしその後は、コンビネーション/トリプル/トリプルアクセルの3種類をちゃんと揃えられる選手がなかなかいない。ジェフリー・バトルも、ステファン・ランビエールも、ブライアン・ジュベールも、エマニュエル・サンデュも、軒並みどれかで失敗。

そんな中で、プルシェンコに劣らない存在感を示したのがジョニー・ウィアー。この人を知らなかったとはなんたる不覚。現実世界にこんな生き物が生息しているとは。天使か悪魔か。女泣かせか、はたまた男泣かせか(いきなり下品だ)。奇跡のような瀕死の白鳥だった。

7時過ぎまでかかって、全選手が滑り終わるまで頑張って観戦するも、一人だけうとうとしてしまって見損ねる。ロシアのイリヤ・クリムキンという選手だった模様。青田買いという意味では、ウクライナアントン・コワレフスキかなあ。

ところで、トリノ・オリンピックの公式サイト→男子フィギュア・スケートショート・プログラムのサイト(http://www.torino2006.org/ENG/IDF/FS/C73A_FSM010200.html)に行くと、それぞれの選手名から、プロフィールのページに飛ぶことができる。一部の有名選手しか詳しい情報は掲載されていないけれど(ウィアーさまは顔写真だけ)、やっぱりダントツで目を引いたのは、この人かな。ステファン・ランビエールの趣味「テントウ虫の収集及び飼育」。