厄日

夜中に少し仮眠を取って、「新刊memo」をアップし、午前中は寝床で付箋を貼りながら返却予定の本を2冊読み終わり、日が暮れる頃起き出して、多少慌てつつ、今日中に発送しなければならない資料をパッキング。本のメモを取る時間がなくて、図書館はアウト。

8割がた作業が片付いたところでふと携帯をチェックすると、なんだか暗い声で「お電話ください」と伝言が入っている。爆睡している最中の着信。いずれにせよ電話するには遅すぎるので、後でメールを入れることにする。そういえば、前日は誰だかわからない人のPHSの着信が残っていた。伝言がなかったので放置しておいたが、その関連だろうか。

普段にもまして、携帯を捨てたい気持ちが募る。相手にしてみれば、昼日中携帯が通じないことで、さぞや苛々が募るだろう。目の前にいない相手の心の中で「不信」が成長していくのを目の当たりにしているような錯覚を覚えつつ、せめて自分の心の中でだけでも謝るとか詫びるとか、そういう気持ちにならない。この状態を一言で言えば「無責任」という。自己嫌悪を遠目に眺める。

「人一倍自己嫌悪を感じる能力に長けていることと責任を感じて行動することとは別である」倉橋由美子あたりまえのこと』)

金曜夜定例の、ノートンのウィルススキャンが始まる。スキャン中、他のファイルの作業スピードが落ちるのは毎度のことなのだが、あまりに動きが遅いので(まるでこの間TOEICを受けたときのようだ)、スキャンを一時停止。しかしその甲斐もなく、iTunesが同じフレーズを何度か繰り返したと思うと、いきなり電源が落ちた。

6月にも一度、強制終了と再起動の症状が繰り返し出たことがあって、その時は「すわ修理か」と青ざめたのだが、不必要なアプリケーションを削除しまくり、電源をこまめに切るよう心がけたところ、嘘のように症状は出なくなった。このところ調子に乗って、ファイルを数十個開いたまま常時電源オンにしていたのがまずかったか。

郵便局から戻って何度かトライしても、通常の起動ができない。「前回正常に起動したときの状態」で起動を試みるも、「c0000218 UnKnown Hard Error Unknown Hard Error Beginning dump of physical memory Dumping physical memory to disk」とか言われてアウト。前回のエラー表示とは内容が異なるけれど、起動できない点では同じ。「どうしよう、またバックアップ取ってないよ。おまけに週末だし。予定入ってるし。しかし今現在、とりあえずできることはない。眠い」ので、今一度再起動をかけて寝ることにする。メール等はシグマリオンで打って送った。

4時過ぎに起き出したところ、有難いことに、画面にはしなもんの元気な姿が映し出されていた。ウィンドウズのエラー表示は以下の通り。

ハード ディスク エラーが検出されました
エラー レポートを送信していただき、ありがとうございます。

問題の説明
Windows によるハード ディスクドライブの読み取りが、一時的に不可能になりました。これは一般的な性質の問題であり、エラーレポートから読み取りエラーの具体的な原因を特定することはできません。この問題は、ほとんどの場合は一時的なものであり、無視することができます。ただし、問題が繰り返し発生する場合は、この技術情報に記載されているその他のトラブルシューティング手順を実行することをお勧めします。
この問題の主な原因には次のものがあります。

    * 2 次メディアからローカル ハード ドライブへのサイズの大きいファイルの転送
    * ハード ディスク ドライブの電力損失によるデータ セクタの不整合
    * 休止またはスタンバイ モードに入るときの問題
    * ウイルス検出プログラムなどのフィルタ ドライバが原因で起こるハード ドライブの遅延
    * 接続ケーブルの不良、またはマスタ設定とスレーブ設定の設定の誤り

あまり深刻な問題ではない?のかな?

とりあえずは、ノートンの完全スキャン、MOへ最小限の必要ファイルをコピー、外付けHDDのバックアップを更新。

独身者の不利な点をあえてあげるなら、「他人に対する許容量を広げる」チャンスが既婚者よりも限られているというところだろうか(人生の最大の苦労を避けているともいえる)。しかし、30を越えたあたりから、ほとんどもう、「どうして私はこんななのだろう」とは考えない。それよりも問題は、「こういう私が生きていける環境」を作り上げることだ。

「メールでやりとりできない環境の人とは仕事しません」と、10年前の段階で公言していた森博嗣先生、凡人はつらいっす。