人工島/飛行島

南佳孝の『冒険王』というアルバムに、「浮かぶ飛行島」という曲が入っていて、「浮かぶ飛行島 舞い上れ 機械仕掛の幻想[ゆめ]の楽園[その]」というフレーズが出てくる。アルバム全体を通して、ノスタルジックで、滅びていく惑星の年代記を髣髴させる感じもあって、時おり懐かしくなると、CDを引っ張り出してきて耳を傾ける。先ほどiTunesに落としがてら調べていたら、海野十三という人に同じタイトルの作品があることがわかった(青空文庫に収録『浮かぶ飛行島』)。内容は直接関係していないようだけれど、このアルバム内のタイトルと海野十三の作品名には重なる部分が多い。作詞の松本隆は読んでいたのかな?それとも、火星も飛行島も、1950年前後生まれの人たちにとっては、ティピカルな「冒険」のイメージなんだろうか。ジャケットは小松崎茂だということも、今回わかった。

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  • オンライン書店ビーケーワン:ドバイがクール 『ドバイがクール(Jujiroブックス)世界ナンバーワンずくめの楽園都市』槙島公著、三一書房、2006.1、ISBN:4380052133