久しぶりに、カーテンを開けてブラインド越しに外を見ながら作業をしている。いやー、長かった。借りているマンションの大規模修繕。10月の半ばに足場が組まれて以来3ヶ月、ブラインドだけではちょっとした隙間から中が見えないとも限らないので、ダブルでカーテンを内側にかけて、晴れた日も雨の日も、それこそ北国の曇天にも勝る薄暗い中での作業を余儀なくされたのだった。もう一つの部屋はブラインドではなくシェードなので、まあそちらは結構明るいのだけれど、基本的に定位置はデスクトップPCの前なので、恩恵は被れず。

最初の2ヶ月は、4時だか5時だかにベッドに入ってちょうど寝入った頃に、ウィ〜ンという、歯医者のガリガリ音にも似た工事音で叩き起こされ、仕方なく起きてはみるものの、頭はぼんやり。昼寝をしても煩くて寝た気がしない。寝たり起きたりしている間に一日が終わり、やっと作業に本腰を入れるといつのまにか夜も更けている。という繰り返しで、ほとほと疲れ果てた。こういう時を狙いすまして、PCは壊れるし。12月には、なんだか塗料の匂いが数日こもりっ放しで、これにも苦しめられた。

当初は12月の半ばに解体予定だった足場は、結局年を越してもそのまんま。お正月の間は、夜間も警備員が玄関にずっと詰めていたようだ。今回の旅行中も、空き巣が入ってたらどうしよう。それとも土曜日にもう解体しちゃったかな、と思い出しては気にしていた。結局、足場が解体されたのは、私が帰ってきた翌日、9日の午前中である。ちょうど朝の作業をしていた最中のことだった。その日は一日、それでも作業の方が残ってらしたので、カーテンを開けるのはぐっとがまん。昨日掲示板を見たら「足場解体しました」の掲示が出ていたので、やっと陽の光を拝むことができたのである(日記にも書けるようになったのである)。

一口にひきこもりといっても、窓から陽の光が入る部屋とそうでない部屋では、随分気持ちの持ちようも違うだろうな。あまり冬とも思えない、暖かそうな陽の光が嬉しい、やっと年が明けたような気がする朝なのだった。