新しい靴と新しいスカートをはいて、雨の中を一日中駆け回る羽目に。知り合いのコンサートには行き損ねた。ただでさえ忙しいところに、タクシーの中に名刺入れを忘れるというおまけつき。終わってる。

でも、面白かったのは、名刺入れを引き取りに行ったタクシー会社の住所が、「台東区橋場」だったこと。何が面白いのかというと、つい一ヶ月前までは縁もゆかりもなかったこの界隈、実は、今年のお正月に、浅草七福神巡りで訪れたばかり。全部は周りきれなかったので、来年のお正月も来るかもしれない、くらいには思ったけれど、まさか半月あまりで再訪することになるとは。夜のガスタンクが、ライトアップされていたらちょっと幻想的かも、と期待していたのだが、明治通りの明かりにぼんやりと、浮かぶような沈むような具合でした。あのタクシー会社の隣のガソリンスタンドは、ひょっとしてガススタンドだったのだろうか。

仕事が無事終了した安堵と、自分の「仕事をする人」としての勘が、あまりに鈍っていることに対する、あまり嬉しくない驚きと。去年から、どうにもトラブルが続きすぎる、それを漠然と「不運続き」とみなしていたのを、今日は「すとん」と考えが変わった。「天の神様は、私が楽をしすぎている。もっと苦労させなきゃいかん、と考えているのだ」と。

今年は「懲りない、めげない」をモットーに頑張ろう(どうしよう、躁うつ病の発病だったら)。そのかわり、ターゲットは絶対広げない。この極端に狭い価値観でもって「一緒に仕事をしたい」と思えない人とは、無理して仕事しない。

仕事の報酬は、交通費と仕事関連の本、それからブックオフでマンガに化けた(結局収支マイナス)。『もやしもん』とか『荒川アンダーザブリッジ』とか『戦線スパイクヒルズ』とか『さよなら絶望先生』とか、とりあえず1巻だけ買って帰ろうと思ったのに、在庫なかった。探しきれなかったのだろうか。オノナツメは存外たくさんあった。大塚英志は、たくさんあるけど『北神伝綺』みたいなのがない。『テレプシコーラ』は、ぱらぱらめくって断念。『エマ』は食指動かず。結局、新刊memo経由で名前だけはチェックしていた人たち『向こう町ガール八景』『ぼくは、おんなのこ』『セピア』+設定に惹かれて『白眼子』、ちょっとマイブーム中の細野不二彦『ダブルフェイス』。

ホットワイン抱えて、ベッドにもぐろう。