限定解除教習7時間目

今日もまた、新渡戸稲造さんと新たな別れがあった。

「みきわめ」2回目。今日で行けるはず、と思いつつも、病み上がりでふらふらする。昨夜はひどい頭痛で眠れなかった。ようやく眠れたのは明け方になってからで、頭痛が治まったのはお昼過ぎてからだ。教習所の都合で、10:00の教習が15:00に変更になったのだが、10:00のままだったら多分キャンセルしていたと思う。

配車券の担当教官を見て、「うーん。今日は無理かなあ」と思う。オートマで一度お世話になった若い先生。ナイーブで自信のないところが、人当たりの悪さにつながる、といった印象の人だ。花粉症とみえて、例の大きなマスクをしている。そういえば今日、私もちょっと目がつらいです。

前の教習から時間が開いたせいか、スタートからがこっとなる。あれ、クラッチの噛む位置がちょっと高いのかな? しかし、そんなことはおいといて、教官の最初の注意は「ハンドルの持ち手が違う!」。この一年の間に、ハンドル捌きがすっかり自己流になっていたのを、これまでの教官は見て見ぬふりをしてくれていたのだが、今日はしっかり注意が入る。「アクセルのかけ方が違う。クラッチを完全に離してからアクセルでしょ?」「ハンドブレーキは、上げるときはボタンは押さなくていいの!」等々、嵐のような注意が...。えーと、あたしが今日確認したいのは、例によって、いかにスムーズに減速し、半クラッチでの微速走行に入るかなんだけど、教官のこだわりはそこにはない。「えっ。なんで車止まったの?」と驚いて確認すると、エンストではなくて、教官が補助ブレーキを引いたのである。ハンドルがおかしかったから。これまで、車が危険なとき以外、補助ブレーキ踏む人いなかったけどなあ。荒業だ。

基本動作がなっていない、ということで、30分くらい走ったかしら。坂道発進は、音がよくわからなくて3回。S字とクランク2回ずつ。出口で脱輪3回。脱輪?って、あたし、滅多なことじゃやらないんだけどなー。1時間に3回。あり得ない。「教官、この車、他とサイズが違うのでは」とこの期に及んで軽口を叩くと、「そんな冗談は嫌いです」と返ってきた。

結局方向転換までたどり着かなかった。車によって、教官によって、気分によって、できるものもできないんじゃ、修業が足りないよなあ。「なんであなたは、できたりできなかったりするんですか。できるときとできないときの差が激しすぎる」と、教官もあきれ顔。「でも、基本的なところは随分直りました。これ、ただ走るんじゃなくて試験だからね。今日失敗してよかったと思って。できるんだから頑張ってよ」と、若者から励まされる。私は私で「もっと自信持って、穏やかにやりなよー。変なおやじになるなよ!」と心の中でエール。

明日のキャンセル待ちにエントリーして、5千円入金して帰宅。ネットでもう一度、予約の手配を取ろうとすると、技能予約でエラー表示。残りの項目はちゃんと表示されるので、教習所に電話してみたところ、原因はわからないとのこと。「こちらで予約入れますから」ということで、1時間予約を取ってくれた。そこまでやっていただくつもりではなかったのだけど。期限が迫っているせいなのかなあ。いずれにせよ、明日も教習所。