日曜からこっち、体調があまりよろしくない。この微妙な気持ち悪さは一体なんだろう、と考えてみたところ、多分貧血なのだった。座っているのにたまにくらっとする。

大手町に行く用事があって、たまたま、十数年前に登録していた人材派遣会社の前を通りかかったので、中に入ってみた。とりあえず、再登録だけしておこうかな、と思ったのだが、登録をするにも、登録会に参加することが必要らしい。審査もあるのだとか。相手をしてくれた若い女性の名刺に「シニア事業部」とあるのが感慨深い。「まだお若いので、一般事業部の方にも連絡を取ってみてください」。登録に至るまでの二段構えは、10年前に比べて門戸が狭くなったのか、システムの整備が進んだのか、単に歳をとったということなのか。「何か飲み物でもいかがですか」とのことで注文したカフェオレが、めっぽう美味しかった。イリーのマシンが入っているらしい。

OAZOまでたどり着いたところで、空がにわかに掻き曇り、冷たい雨が降り始める。ランチタイムは終わった後で、OAZOの中にはくつろいでお茶できるところがない。せっかくなので、丸の内ホテルのフレンチでお茶することにした(http://www.marunouchi-hotel.co.jp/restaurant/pomme.html)。なんだか落ち着かない席に通されそうになったのをお断りして、壁際のソファに陣取る。窓の側ではないけれど、東側が全面ガラス張りなので、雨模様の外の様子がよく見える。目の前の吹き抜けの向こうを、エレベータが上下する。ディナータイムに備えてか、ピアニストが指慣らしの即興演奏。コーヒーにケーキで2,000円。高いといえば高いが、1,200円のコーヒーはおかわり自由なので、静かにくつろいで過ごすには良い環境。まあたまには。ホテル、好きなのだ。

この忙しいときに、11冊も図書館に届いたので、黙々と片付けている。読んでいる最中は楽しいけれど、いろいろ余裕がない。つくづく、デフォルトは怠け者なんだな、と思う。好奇心が怠けモードを解除する分には楽しくてよいが、それ以外の理由で怠けるのを妨げられるのはどうにも気が滅入る。一番気に食わないのは、まさか歳を取ることでもないと思うが。むしろ余命がわからないことだろう。