ガイドブックに載らない鎌倉怨霊案内

QED ~ventus~ 鎌倉の闇』ISBN:4061823841高田崇史講談社、08/2004

朝に本を読み終えて朝に感想を書く。なんと興ざめなことだろう。まあ、余韻にひたる本じゃないからいいか。

QEDシリーズは、これまで8点刊行されていて(『QED 百人一首の呪 (講談社ノベルス)』『QED 六歌仙の暗号 (講談社ノベルス)』『QED ベイカー街の問題 (講談社ノベルス)』『QED 東照宮の怨 (講談社ノベルス)』『QED 式の密室 (講談社ノベルス)』『QED 竹取伝説 (講談社ノベルス)』『QED 龍馬暗殺 (講談社ノベルス)』『鎌倉の闇』)、『ベイカー街』以外は読んでいる。ミステリーにかこつけた歴史薀蓄物だと思えばそんなに外れていないはず。高田さんが薬科大学卒なので、主人公二人は薬局にお勤め。漢方の話題も出てくるよ(確か)。

日本史部門のキーワードは「怨霊」「タタラ」「まつろわぬ人びと」。この話題で、きちんと面白く書いてあれば、なんでも読みます。テイストは違うけど、系統としては西風隆介星野之宣の世界。

初期の作品からから比べるとボリュームと濃密さが減ってきているのがちょっと残念だけど、兼業作家とのことなので仕方ないかなあ。今回の鎌倉編もミステリとしては読めないけど、鎌倉怨霊地図は無事ゲット。ご朱印帳持って鎌倉へGO!

おっと。1月にはもう新刊岡山編ISBN:4061824090。津山、備中高梁、吹屋あたりが出てこないかなあ。楽しみ。