へこんでいるときは夢見も悪い

木曜日の夢。気の合わない友人とフランス料理屋でごはんを食べている。パトリック・ハーランみたいなボーイさんがデザートをサーブしてくれていて、友人にはラズベリーだかのソースのかかった美味しそうなものをよそってくれたのに、私の皿にはなぜか、どうみてもトーフとしか思えないものが、でん、と鎮座する。「もっと色味のきれいなものがほしい」と文句を言うと、「じゃあ、これ」といって載せられたのは、どう考えても鮭の切り身である。
腹を立てて席を立ち、外で時間をつぶしていると、出てきたのは気の合わない友人ではなく、悲しそうな顔をした母であった。

木曜日の夢その2。もう死んでしまった実家の犬を散歩に連れて行くことにする。ところが、なぜか海峡を渡って、向こうの島まで連れて行かなくてはならない。小さな舟に、私が実家に送ったひざ掛けを背に載せて、立っている犬の姿が見える。

金曜日の夢。なぜか私は神戸に住んでいる中学生である。夢の中の親が言うには、どうやら奈良の高校に通わなくてはならないらしい。初日は車で送ってもらい、クラスメートとも話をする。学校の敷地は崖の上にあって、その向こうは海だ(海のある奈良ですね)。
毎日車で通うわけにもいかないし、かといって電車は嫌いだ。あ、でも、神戸と奈良の間の定期券があれば、寺社仏閣周り放題。これはいいかも、とJRの列車に乗り込むが、どこで乗り換えたらいいのかわからない。とりあえず降りた駅には屋根がなく、かなりの勢いで雨が降っている。しかも私は裸足だ。

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共通点は、「水」と「移動」なのかな。分析をするまでもなく、この間の旅行が記憶に残っているということでしょう。一応実家に電話をかけてみたところ、「父、肺炎で入院」とのこと。母が単独で何か楽しいことをすると父は必ず倒れてみせるので、もはや驚かず。重症だったら毎日病院から抜け出してきたりしませんって。
母はやっと、風邪から回復した由。旅行で楽しかったことは、日常に食い荒らされて覚えていない様子なのがちょっとさびしい。