「再値下げ」。この響きに勝てるものがあるか。

午後は永田町の国会図書館にお出かけ。地震の第一波が来たのは多分、作業を終えて地下鉄有楽町線の改札で切符を買っていたときだったと思う。駅員さんが唐突な動きをしたのが窓口越しに見えたから。微かに違和感はあったが、移動している分には揺れは全く感じられず、エスカレーターを下り始めたところで警報が鳴り始めた。しかし音量の大きなブザーのような音だったので、ここに至っても「何かの故障だろう」くらいしか思わなかった。何分か経ったところで地震のアナウンス。人も少なく静かな構内。

しばらく電車が動かないとのことだったので、歩いて帰ることにする。憲政記念館の庭を抜けて、お堀端を通って日比谷方面へ。ジョギングしている人もいて、本当に地震があったとは信じられない。テロは別として、普通の災害であればこの辺りにいれば安全な気が。

何故この建物だけ建て直さずに残っているのかいつも不思議な人事院が、特に問題もなさげに立っている姿を確認した後、せっかく銀座を通ることでもあるし、セール中の「ヨーガンレール」5店舗を歩いて回ることに。丸の内店→プランタン銀座→松屋銀座日本橋高島屋日本橋三越。東京の西側にあまり店舗がないのに比べて、東京の東側には500メートルおきにヨーガンレールがある。千葉方面のおば様方に愛されているということかしらん。実は昨日、松屋でジャケットとパンツを購入済みなのだが、今日見て歩いた結果、昨日の選択は間違っていなかったことがわかって満足(珍しい)。今年のラインナップが「めちゃめちゃ好み」ってほどでなくてよかった。

松屋の店舗の品揃えを基本だとすると、客層が主流から外れているせいか、プランタンにはいつも、いいものが残っている。丸の内と三越はあまり点数が残っていない。高島屋は明らかに狙っている年齢層が上で、渋すぎるものしか置いていない。そもそも裕次郎加山雄三のポスターが張り巡らされている段階で何も言うことがない。うちから一番近いデパートなんだけど、地下食品売場以外、滅多に足を踏み入れないんだよなあ。

三越もどちらかといえば苦手だが、日本橋の本店は別。そういえば、FERRIRA(フェリーラ)の期間限定セールをやってました。ここの靴が好きで、貧しくなった時用に何足か買いだめしておいたのに、もう履きつぶしてしまった。高いんだよなあ。結局、買おうと思ったライン全てサイズが切れていて(追加で入れてくださいよ)入手できず。

三越閉店時間に合わせたかのように、地下鉄運行再開。最寄りの駅で降りたら、強い潮の匂いがした。地震と関係あるのだろうか。

結局地震の直接の影響は、マンションのエレベータが止まっていたことくらい。震度2で毎度崩れる本と雑誌の山は、今回も素直に崩壊。定位置から転げ落ちたfrenchballoonおじさんも、ガレキの山に埋もれて相変わらず幸せそうだ。

今日わかったのは、異変を察知する嗅覚が自分はあまり鋭くないということ(後から考えれば兆候はわかるんだけどね)。『人はなぜ逃げおくれるのか―災害の心理学 (集英社新書)』を読んでみようかな。