週末

土曜日は髪を切りに行った。久しぶりにカラーを入れてもらう。メッシュで色を抜くのだが、時間を経て金髪に至る途中の鉄錆のような赤茶が美しくないので相談したところ、赤茶を消すために、いつもより暗い色をかぶせてもらうことになった。

カラーもカットもいい仕上がり。美容師さんとは5年のつきあいなので、少し話せばこちらの意図をくみとってもらえる。雑談していても、友人よりも全然話の通りが良いときがある。楽。腕のよさと察しのよさで成り立つ商売。

図書館に間に合わなさそうなので、原宿を夜の散歩。10年ぶりくらいにラフォーレ原宿。隔世の感とはこういうことか。どれもこれもくしゅくしゅボヘミアン風。見分けがつかん。バブルの恩恵は個人的には受けなかったけれど、80年代の日本のデザイナーズ・ブランドの台頭は楽しかったなあ。かつての「オリーブ」ほどに愛した雑誌は他にない。ラフォーレは当時の聖地だったのだが。3,000円でかばんを一つ購入。本体はグレーの布帛、肩掛け部分は黒地に茶の合成皮革のライン入り。好きな色合い。F.O.B. COOPが閉店セールをやっていた。

パレ・フランスが取り壊されている。久しぶりにユナイテッド・アローズを回って外苑前まで歩く。靴を探していたのだが、その気で歩いていると、通りは靴屋だらけだ。結局ベルコモンズのフェリーラで定番を購入。

日曜日は、友人に呼ばれて板橋の新高島平。団地しかないのかと思っていたら友人の家のあたりは普通の住宅街だった。青果と生花の市場がある。川が流れている。好物の焼き団子を5本と最中を抱えていったら、2歳と8歳の子どもに2本ずつ分捕られる。「君の胃は宇宙につながってんのか」と2歳の子に嫌味を言ってみるが意に介していない。

2年前に会った上の子が乱暴な口を聞くと言って友人は嘆くが、相変わらず大人に気を遣う子に見える。「ゲームばかりやって」と言う割には、うるさくなるとゲームをやらせるようなところがある。ゲーム機とお話ししている姿は楽しそうでもあり、淋しそうでもあり。下の子は、目下物を投げることが大変気に入っている。毎日何十回となく、あの子が落としたものを拾わなきゃならないのかと思うと気が狂いそうだ。かわいいけど。

ひとしきりおしゃべりをした後は、ご主人に運転してもらって荒川べりを走る。大きな公園がある。空が広い。バーベキューをしている人がたくさん。ファミレスで食事をして、友人一家とはお別れ。今日も図書館には間に合わず、しかし図書館前の伊勢屋で、焼き団子を買って帰る。満足。