バー通い

なんか、1週間に1度の提出物が月曜日にあって、月曜日は夕方からばたばたするのだが、なんのこたない、毎日少しずつ均等割りすればいいのよね。とっても苦手だけど。

松田優作映画祭」をやるらしく、今はなき池袋文芸座で何作か見たことを思い出す。当時文芸座には喫茶店とバーが隣接していて、昼間は喫茶店でオムライスを食し、夜はバーによく行った。このバーはいつ行っても人がいなくて、何度か通ううちに何枚か鑑賞券をいただいた。ので、松田優作特集はたしか無料で見た。「それから」のラストシーンはよく覚えている。

20代の前半は今以上に金を持たなかったのに、よくバーに通った。新宿と池袋に限られるけど。「一人でバーに行く」のが冒険だったので(笑)。終電がなくなって手近なプールバーに入ったこともあり、戯れにキューを握ってみたところ、いざブレイクショット、というときになって、注目が集まっていることに気づき、冷や汗をかいたこともある。その後のことは思い出したくない。

今はバーには、一人では行かない。大人であることに慣れちゃったので。お酒は弱くはないけれど、基本的には人と食事についてくるものだと思う。しかし、銀座が近くなったのに、行きつけのバーの一軒もないのは残念なことである。大通りから一回曲がって、二回曲がって、欲をいうなら三回曲がったあたりに、ぽつんとあかりのともったバーがあるといいのにな。北森鴻の小説に出てくる「香奈里屋」みたいな。