一日お散歩

気がつくと微笑んでいるということは、きっとあたしは機嫌がいいのだ。向こうから歩いてくる人がこんな風にへらへらしていたら「頭おかしいんじゃないか」と思う。ということは、あたしの頭もおかしい。冬なのに。

午前中の用事が10:30過ぎには片付いたので、髪を切りに行くことにする。総武線沿線から千駄ヶ谷に出て原宿まで歩く。お散歩最適地帯。11:00過ぎにこの辺りを歩いているとは、なんて贅沢な一日。いつも横目で見るだけで通りすぎていた鳩森八幡神社に立ち寄って、富士塚に登って富士山を拝む。見えないけど。ご朱印もゲット。お習字係が外しているとのことで、留守番の方が、一度別紙に下書きした上で、一所懸命書いてくださった。境内全体に、良い気が漂っている。

原宿のブックオフに寄って(ここ、一度ちゃんと時間をかけて見なくちゃ)、今日こそは美容師さんとアシスタントの方にお土産を用意する。美容師さんには『邪魔(上) (講談社文庫)』『邪魔(下) (講談社文庫)』、アシさんには『失踪HOLIDAY (角川スニーカー文庫)』(どちらも好きな作家だけど実は2作品とも未読。ブックオフにこれしかなかったの)。今年最後の美容院。年越しのご挨拶も、これで6回目。

お金ないんだけど、この辺を一定時間を超えてふらふらすると、何か買わずにはいられない。「遊茶」で、柿渋で染めたカードケース(紐でぐるぐる巻く形式は、何でも好きだ。素材はシルクかな)と、訳有りで安くなっていた茶漉し付マグカップを購入。同潤会アパート跡地で進行中の「神宮前4丁目プロジェクト」を眺めながら青山方向へ。完成してみなきゃわからないけど、なんだか冷たい印象だなあ。

用がなくてもなんとなく立ち寄ってしまう「スパイラル」では、「5th Anniversary キャラ博DX」展開催中。「キャラ博」で、食玩の「ブライス」全6種類を、セットにして売っていた。3種類入手済みの当方にとっては、微妙な再会でした。「ひとまねこざる」、読んだことはないけどグッズは好き。ポップアップの絵本を集めたコーナーがあって、ABCでも平積みしてあった『太古の世界 恐竜時代 (しかけえほん)』は、やっぱりそそる。いとうまなぶさんの「立体ゾートロープ」と、すずきゆきひろさんのロボットが可愛かった。

ここでもちまちまお買い物をしてしまった。いつもは伊東屋で買う来年の日記は「QUO VADIS」の「ABP2」(今年の日記帳は金銭出納帳と化してしまったので、来年からは小さなサイズに)。天使のレリーフのコイン(四葉のクローバーと迷った)。買えなかったのは、オルゴールボールと、きれいな石がゼリー状の液体とともに密封されているキューブ。気になったのは「stamkey」。

スパイラルの中二階には、表を見下ろす形に椅子が何客か並んでいて、人の通り道であるにも関わらず、へたな喫茶店よりも余程くつろげる。竹橋の国立近代美術館の喫茶コーナーほどではないけれど、つい長居してしまう場所だ(「ウルトラマンのぜんまい」ってなんだろう)。長いこと放り出していた本を、やっとのことで読了。読書の日々が戻ってきつつあるかな。