女王様、お帰りなさいまし。

フィギュアスケート全日本選手権ショートプログラムの段階でこんなに見応えがあるなんて凄すぎ。試合前から「負けるもんか」のオーラが飛び交っていてわくわくでした。ここぞというときは、やっぱりお姉さま方が強い。修羅場をくぐってきた人の強さにはほれぼれする。

荒川静香の堂々たる滑りを久しぶりに見られて嬉しー。彼女の、小手先の目新しさに頼らない正統な演技が、本当に好きだ。相変わらずコスチュームと音楽のセンスも一番。

「皆様に私の演技を」な感じがいつも少し鼻につく村主章枝も、今日の演技は素晴らしかった。血のにじむような努力の前に何を言えよう。荒川と村主、どちらかいなかったら日本の女子フィギュアは寂しいだろう。

ファニーフェイスが憎めない恩田美栄、オリンピック行けるといいねえ。いつも思うんだけど、彼女にもう少しぴったり来る選曲や衣装がありそうなのになあ。

浅田真央ちゃん、他人事な感じが悪くなかった(笑)。浅田舞を見たのは初めてだけど、なんだ、3回転くらい軽くこなすのね。おっとりと優雅なすべりは悪くない。衣装もきれいだった。

中野友加里嬢、きちっとした滑りは好感が持てる。しかし、あのプログラムであの衣装だったら、メイクと髪型はもっと凝ってほしかったな。実生活も堅実そう。でもそれが少し物足りない。

安藤美姫、ちょっとは危機感が戻ってきたかなあ。上品でないところ、あだっぽいところ、そういうところはそのままに、強い選手になってほしい。