二度目の一人ドライブ

昨日の夜なんだか早めに眠くなったので今日はドライブに出かけることに決めて、携帯目覚ましを枕元に置いて就寝する。予定通り9時過ぎに起床。二回目のドライブの目標は①高速に乗る、②一日100km以上の行程をこなす、の2点。いくつかある候補地のうちそんなに遠くない場所ということで、千葉の成田近辺を周ることに決定。例によって主な目的はご朱印集めなので、①芝山仁王尊、②成田山新勝寺、③宗吾霊堂、④Metal Art Museumの4箇所の住所と電話番号を『ツーリングマップル〈3〉関東甲信越 (ツーリングマップル (3))』に書き込んで、レンタカー会社まで地下鉄で移動する。

本当は、オリックスレンタカーの6時間3,900円SKクラスの車を借りたかったのだが、台数が少ないのか、一つ上(12時間まで5,000円)のクラスしか用意できないという。日産レンタカーでも同じクラスを紹介されたので、移動のしやすさから日産を選択。前回500円の割引券をもらっていたので、免責補償料とワイド補償をセットして税込み6,405円。「京葉道路に乗るなら、錦糸町近辺はみんな飛ばしてますから、一之江まで行った方が、そのままスムーズに入れますよ」とのアドバイスを受けて、とりあえず京葉道路へ。

毎度(といってもまだ今回で二度目だが)感じるのが、レンタカー会社から大きな通りへ最初に出るときの恐怖感と、それに引き続く小一時間ほどの地に足がつかない感じ。帰途、車を納めるまでの最後の30分は、そんなに気が緩むとは思わないが(自宅に帰るわけではないから)、乗り始めの30分は、もうなんというか、我ながらひどい運転。事故を起こすとしたら、間違いなくこの時間帯。今日も3回ほど派手にクラクションを鳴らされる。

京葉道路に入るまでちょっとおたおたし、しかし、入ってからは順調に車を流す。しかし、やはりすんなりとは行かない。もうすぐ宮野木ジャンクションというあたりで、どうも車内がうるさい。異音がする。何が原因かさっぱりわからない。窓を開けたり閉めたりしてみるのだが、音はやまない。そうこうしているうちに宮野木ジャンクションが現れ、ちゃんと東金方面を選択。そうこうしているうちに千葉東ジャンクションが現れ、ちゃんと東金方面を選択。上の空の車線変更である。高速上で車が止まっちゃったらどうしよう。もっと悪いことに、爆発しちゃったら?

ここまで来たら、目的地は一般道からでも行けるはず。とあきらめて、千葉東インターで降りる。車を路肩に止めて冷静に考えてみると、異音がし始めたのは、千葉西料金所のあたりからである。あのとき、窓を開けるのに手間取ったよなあ。おまけに車をボックスに寄せられなくて、係員さんに出てきてもらったっけ。と考えると、窓の開閉のボタンに原因がありそうである。よく見ると、後部座席の窓が開いている。こんなことで、あんな派手な音がするだろうか。とはなはだ疑問ではあるが、後部座席の窓を二つとも閉めると、異音はぴたっとやんだのであった。これを機に窓の開閉ボタンの位置を確認し、残り二つのボタンの一つはドアのロックなのだが、残り一つが何なのかはやっぱり不明。触らないようにしなければ。

改めてカーナビをセットすると、「東金道路に戻んなさい」とのことだったので、あたりをぐるんと回って再び東金道路。なんだか片側一車線しかなくて後ろからプレッシャーがかかるので、「制限速度+20km以上は出さない」と決めていたのに力負けして100km。オービスっていうのがつかまえにきたらどうしよう。

1時間の行程を2時間かかって、3時前に芝山仁王尊観音教寺。関東有数の天台宗の古刹で千葉氏の祈願寺として発展したそうだが、黒塗りの“におうさん”は火事・盗難除けで有名らしい。仁王門にかけられた各地の講の額の中に「木場講」を発見。そうだよね、材木が燃えちゃ困るものね。昔のご近所さんも、ここまで足を運んでいたのだ。「はにわ博物館」は先を急ぐのでスルーして、どうも成田山新勝寺ものんびり見る時間はなさそうなので、次は宗吾霊堂に回ることにする。

成田市を出たり入ったりしながら45分かけて宗吾霊堂に到着。着くには着いたが、駐車場を見つけられなくてうろうろ。周囲を一周したら、なんのことはない、寺の敷地のすぐわきに無料駐車場が設けられていた。義民佐倉惣五郎菩提寺であることは知っていたが、その建立は坂上田村麻呂の房総平定までさかのぼるという。

どうやら、4時半までにMetal Art Museumに到着するのは難しそうなので、成田山に戻ることにする。4時40分頃、お山の脇に到着し「ご朱印は大丈夫そう」と思ったのもつかの間、近所の駐車場はどこも有料で、金額も800円などと書いてある。ちょっと路肩に余裕のある場所も軒並み駐禁マーク。こういうときに、「なんとか信金」みたいなニュートラルな施設の駐車場に止めてもいいのかなあ。決心がつかず、参道を車中から見学した後、帰途につきました。ここは電車で来ることにしようっと。

帰りは成田から東関東自動車道→京葉道路。もう80kmは全然怖くありません。それがなぜ、90kmを超えたとたんに、手のひらに嫌な汗をかくのか(ドライブ用の手袋を買おう)。「楽しみとしてのドライブ」には、60kmくらいで走ってるのが、自分としては一番肩が凝らないなあ。スピードへの欲望と、スピードでの競争心は全くなさそう。

レンタカー会社の近所で給油して(給油口覚えた)、無事車を返却。今領収証を見たら、走行メーターは209キロなり。慣れてきたらこの倍くらいは平気になるかな?関西往復くらいはできるようになりたいんだけど。

にしても、通行料が往復3,000円くらい。ガソリン代が2,000円。レンタカー代6,000円を加えると、1万円超えてる...。月2くらいはきちんと乗りたいけど、高速使うのは1度にとどめて、あとは電車+近辺観光地めぐりにしようかな。あるいは早起きして、一般道で12時間乗り回すか。

「気晴らしにふらっと乗ってみた」の境地は、まだ少しばかり遠い(そもそも、夜中に思い立ったら、東京駅の日産まで1,000円ちょいかけてタクシーで乗り付けなくてはならない)。

<メモ>「レミの部屋:秘仏の開帳案内」http://www.geocities.jp/reminopage/hibutukaichou.html