晴れた。巷では桜が咲いているようだが、もしかして3月15日以降、昼間にお出かけしてない?かな。仕事がひまだったこともあって、夜中にむさぼり読んでて。このままだと運河の桜を見そびれてしまう。

昨日は頭痛で夜中までベッドに釘付けだったので仕方なく、漫画棚に残っていた*1漫画を枕元に積み上げて黙々と読む。杉浦日向子の『百物語 (新潮文庫)』のうち、一番印象に残っていた「地獄に呑まれた話」をおそるおそる読んでいたところ、不思議なことに、私が一番怖いと思っていた場面が消えていた。

旅人の親子が、煮え立つ池のそばを通りかかる。父親が試しに指を差し入れてみると「それほど熱くはない」。しかし、引き抜いた途端に「燃えるように熱くなる」。たまらず男は再び腕を差し入れ、ついには全身を池に浸す。「ああ、心地よい。まるで、真綿の中だ」。水上にかろうじて残された、呆けたような男の顔。

その「顔」だが、私の記憶では、ページの上半分を費やして、水面と男の顔が全面アップで描かれていた。ところが実際は、ページの右1/3、しかもその右下あたりに、男の両目と、蝶が張り付いた額が描かれているだけである。けれど、その何も映していない双つの瞳のおそろしいこと。恐怖のあまり、勝手にサイズを拡大していたらしい。

杉浦さん、こんなに早く亡くなるとはなあ。早々の隠居は、もしかして体があまりつよくはなかったのだろうか。

手遊びに、携帯電話の「英単語クイズ」というのもやってみた。和英の方は早々とMasterに昇格したのだが、英和が結構難しい。まだ6段階。これは結構使えるかも。そろそろTOEICを再受験してみるかなあ。

*1:ベッドに移動していないやつね。