ここ三日間をだらだらと

どうも、水曜日から日常が変則的だ。小雨の中、図書館に出かけたまでは通常通り。1時間ほど滞在して、その後「SHUGO ARTS」に米田知子モノクロームの仕事 1996-2003」展を見に行こうと図書館を出た途端、雨が土砂降りになる。歩いて10分ほどの距離であるし、6時も過ぎていたのでそのまま歩き続ける。ずぶ濡れの一歩手前。これだろうと見当をつけた巨大な倉庫は、なかなか入り口が見つからず、建物を一回りする形で、やっと入り口にたどり着く。

倉庫らしく巨大なエレベータに乗って、5Fの「SHUGO ARTS」へ。広い。以前の新川のスペースはあまり行かなかったのでよく覚えていないが、こちらの方が居心地が良いような。

「見えるものと見えないもののあいだ」のシリーズは、19〜20世紀に活躍した知識人が使っていた眼鏡を通して、その人の人生における重要な意味を持つ文章を撮影したものです。ここで米田は偉人たちの個人の記憶が、歴史の記憶に移ることによって個人のもつ歴史は解体され、新たなる歴史や記憶は常に更新されていくものではないかと…不確実な記憶を抱えて生きることの意味を、作家は見るものに問いかけているのかもしれません。

故人が身につけていたものというのは、やはり、ただの「物」ではあり得ない。写真を見ている私に、故人が入り込んでくるようだ。

「SHUGO ARTS」を含めて、同じ建物に入っているギャラリーのいくつかは、今はなき「佐賀町エキジビットスペース」に入っていたもの。私がこの辺りに越してくるにあたって、この土地の持つイメージを形作っていた場所の一つだ。食糧ビルの取り壊しにあたって、川向こうの新川に移転してしまい、寂しい思いをしていたのが、またこの辺りに戻ってきた(再移転は昨年。知らなかった)。嬉しいなあ。東京都現代美術館も近くにあることだし、現代美術系が集積するといいな。「タカ・イシイギャラリー」の荒木経惟展「色淫女」は翌日から。上階への階段の踊り場からは、思いがけなく眺めが開けていて、清澄庭園の緑と遠くの街明かり、広い空が見渡せる。携帯電話のカメラでは、稲光は捕らえきれず。

仕事を終えてから、知人から問い合わせがあった生前贈与の件で下調べ。幸い、借りてきた『Q&A100 新時代の生前贈与と税務 最新版』と財務省の「相続税、贈与税など(資産課税等)に関する資料」で事足りた。多分、ご自分で何とかなさることが可能なはず。

朝を待って、アポを1件取れば業務終了のはずだったのだが、相手の方が全然研究室にいらっしゃらない。FAXを送ってあるのだが、向こうから連絡してくれる気はないらしい。仮眠を取りつつ休み時間ごとに断続的に連絡を入れたのだが、結局つかまらなかった。自宅に連絡を入れるのは避けたいが...。

不在通知のあった郵便物について郵便局に問い合わせると、「配達済みと記録されています」と言われる。んなばかな。「調べてみます」と言ったきり、そのまま連絡がない。

酷い頭痛とともに眠りに就く。読書の余裕なし。英語さぼり。

ここから今日の話。昼過ぎ、電話で目が覚めると、京都のアルバイトの件。「裁判所から通知があってお金が振り込まれたので、そちらにも振り込みます」とのこと。裁判所と私への振込みは何ら連動しないはずなのだが。口座番号だけ聞かれて、振込金額については何もおっしゃらないのでつい尋ねてみたところ、これはまた思ったよりも多い。きっと仲介者の顔を立ててということなのだろう。たくさん支払うおつもりなら、最初からそう言っていただければ...。「金」というのは忌み言葉なのだろうか。予定外の分はお中元だなあ。

ダメもとで件の先生に連絡を入れると、講義日ではなかったのに運良くつかまる。おうちにPCはなさそうである。助かった。

郵便局に連絡を入れると、「同じ不在票番号が手違いで2件発行されており、確認に手間取りました。そちらの郵便物は確保しました」とのこと。内容物が健康保険証だったので、他人の手に渡っていたら眠れないところだった。

3件収束の週末。これも昨日、お不動さんに100円賽銭を投じたおかげに違いない。大日如来は本当に頼りになる。サッカー関連絵馬置き場が登場していた。

明日のレースは雨。このところ、レースといえば雨ばかりである。しかし!安岡秀徒君、テストで4位!やっと吹っ切れたか。今日髪を切りに行く体力がなかったので、ぼさぼさの頭で行かなきゃならないのが心残りだが(誰も気にしてないって)、これで勝つなら、レース前に髪を切りに行くのはやめにすることにしよう。