昨日に引き続きレース

7:40に新浦安待ち合わせのはずが、起きたのは8:15。5分おきに枕元で鳴っていたはずの携帯のアラームも、同行の方の度重なるコールも全て無視して眠っていたらしい。疲れていたといえばそれまでだが、言い訳できることではない。

回らない頭で3分ほどぼーっと考え、とりあえず車で行くことにする。シャワーを浴び、アイブロウ・ペンシルと初心者マークだけをつかんで玄関に鍵をかけ、エレベータから、レンタカー屋に電話をかける。安さが取り得のオリックスは相変わらず電話に誰も出ず、結局いつもの日産レンタカーまでタクシーを飛ばす。結構な雨。この中を、ドライブ4度目にして一刻の猶予もならない状況で運転するのか、と思うと、体がしんと冷たくなる。

前回初心者マークを忘れて帰ったせいか、錦糸町店のお兄さんはこちらのことを覚えていてくれた。なんだか焦って言うことや動作が支離滅裂の私を、「焦るのが一番よくないですよ。初心者だし、80kmくらいの安全運転で行きましょう。あ、カーナビの設定は僕がやりましょうか」と、のんびりてきぱき。車は偶然、前回と同じくオリーブ色のマーチ。顔見知りの人との会話、知っている車に、動揺が収まっていくのが自分でもわかった。出発は8時45分。カーナビの予定到着時刻は11時24分。それでも行ける所までは行くしかない。「レンタカーで追いかける」と、今はまだ伝えられない。

ワイパーの操作を試行錯誤しながら、9時ちょうどに向島から首都高に入る。がら空き。雨はそこそこ。気温が上がらないせいか、手に汗はかかない。良いコンディション。80kmで走っていたら日が暮れてしまうので、行けそうなタイミングを見計らって飛ばしていく。「予定到着時刻」は多分、制限速度いっぱいで走ったときの合計時間だろうから、時間を縮めたければオーバーで走るしかない。20kmプラスを目処に、周囲と同じような速度で走り、前が引っかかるときは追い越していく。「どんな条件下でも、ある程度は安全性が確保されている」という意味で、車とは非常にすばらしい道具だと思った。

10時5分過ぎに水戸インターを降りる。同行者にここで電話連絡。予定到着時刻は11時過ぎ。制限速度40kmの片道1車線をどうやら切り抜け、サーキット北ゲート到着は10時58分。あーっ!今ツインリンクもてぎのHPで調べたら、南ゲートだったら全然近かったことがわかる。15分ものロス。大ショック。カーナビさま盲信の落とし穴を、身を持って知る。

コレクションホール脇に駐車して、結局、安岡君のあまり良くなかったというスタートは見逃し、5周目あたりから観戦。昨日と同じような雨だけれど、今日の雨は暖かい。勝った選手にとっては心地よい雨だったことでしょう。

ピットウォークの後、観戦ツアーの方々にお詫びがてら、お見送りを済ませ、せっかく水戸を通るので、友人とお茶することにする。自分で車を走らせるのは初めての水戸の市街地を抜けて、待ち合わせは「ティー&ティー・カフェ」。例によって「目的地付近」まではすぐに着いたが、指定されたケーズデンキの駐車場に入るのに、曲がるべき交差点で曲がれなかったため、20分もぐるぐるしてしまった。おいしいカフェごはんを食べて、おしゃべりして、併設のショップの家具と雑貨を見て、遅いお茶の時間終了。友人からおみやげに、マスクメロンをもらった。

帰りは、近くの水戸南ICから北関東自動車道を経由して常磐自動車道。すっかり雨も上がり、心地よい風が吹いているけれども、窓を開けるとうるさいので我慢。千葉に入るまではJ-WAVEも我慢。手袋を持ってくる余裕がなかったので、ハンドルがすべって運転しにくい。あくび連発。帰ったら「運転袋」を作らなくちゃ。iPod用のトランスミッタ欲しいなあ。

1時間で東京着。首都高の堤通で降りてほっとした矢先、出口を出たところなのに、通りを渡ってまた入口から入りそうになってしまった。幸い車が全く通らなかったので、こっそりUターンして一般道に戻る。さすがにへろへろ。給油を済ませて車を返す。本日の走行距離312キロ。ガソリン代19.56L/2,660円。

車に乗るときに、なぜか思い浮かべる人がいて、それはイーサン・ケイニンという小説家。『エンペラー・オブ・ジ・エア』という作品しか読んでいないのだが(しかも大昔に)、内容は全然覚えていない。なぜこの人なんだろう。図書館で借り直してみようかしら。夜、誰もいない直線を走ってみたいなあ(こうして人は暴走を始めるのだろうか)。

自分用のおみやげは『リストランテ・パラディーゾ (f×COMICS)』。読書ストップ中。