ポール・オースターの朗読書

僕はマゼランと旅した』挫折。抱え込んでいても読めそうにないので、返却することにする。

同じく柴田元幸の翻訳した本で、こういうシリーズがあったんですね。新刊案内では引っかからなかったので紹介。岸本さんも参加してるんだなあ。

■内容説明
柴田元幸氏(東京大学教授)の翻訳で日本でも多くのファンを持つポール・オースター。ロングセラー『ニューヨーク三部作』『ムーンパレス』をはじめとして、2004年春に刊行した『トゥルー・ストーリーズ』も多くの読者を獲得している。そのポール・オースターが、Nation Public Radio(アメリカの公共ラジオ放送)でナビゲーターを務めていたNational Story Projectというラジオ番組は、一般アメリカ人聴取者が自分の実話を綴って投稿し、そのすべてにオースターが目を通し、精選したものをラジオで朗読するというもの。同番組は好評を博し単行本、オーディオブックとなり、日本でも6月末翻訳版が新潮社より刊行された。アルクでは、単行本から柴田元幸によってセレクトされた18本の英文、翻訳、そしてオースターの英語の朗読を収録したCD付き書籍を刊行する。エイズアルコール依存症、ドラッグ中毒、ポルノグラフィ、銃など、今日アメリカが抱えている問題から、第二次世界大戦ベトナム戦争といった過去の戦争が残した古傷まで、投稿者が綴ってきた話題は多岐にわたる。「アメリカが物語を語るのが私には聞こえたのだ」とオースターが語っているが、このプロジェクトは、アメリカとは、そして、アメリカ人とはなんなのかをわれわれに語りかけてくれる。興味深い話題と洗練された英語を読み、そして聞くことのできる一冊だが、文芸書としての楽しみ方だけでなく、語学学習者にとっても、おもしろい英語のリーディング&リスニング素材で構成された良質なテキストと言えるだろう。