邦楽のコンサートとTOEIC試験(その2)

昨日早々に帰宅したのには理由があって、先日注文したTOEIC一夜漬け用教材が届く予定になっていたから。アマゾンのサイトはこのところ、はっきりしたお届け予定日を書いてくれないので、早めに入手したい資料については、届くかどうか気を揉む羽目になる。特に今回は、日曜のTOEIC試験用に購入する教材なので、試験日が過ぎてから届いても放置する羽目になるのは目に見えている。

「それならもっと早く注文せんか」なのだが、いや、一度、何日か前に注文したんですよ。ところが、在庫はあるはずなのに発送の通知が来ない。「これは、一緒に注文した京極の新刊と合わせて送るつもりだな」と踏んで注文をいったんキャンセルし、教材と京極を別々に注文し直し、やっと発送通知が届いたという次第。

今回注文したのは『英語耳 発音ができるとリスニングができる(CD付き)』と『TOEIC Test「正解」が見える』。一週間くらい前に『海外経験ゼロ。それでもTOEIC900点―新TOEICテスト対応』という本を図書館で借りて読んだところ、著者の勉強法が大変納得のいくものだったため、一夜漬け用の一冊として『TOEIC Test「正解」が見える』を購入することに。『英語耳 発音ができるとリスニングができる(CD付き)』は、こちらも図書館で借りてその威力に驚いていたのだが、つい買わずにいてしまったのでこれを機に。

多分もう一冊、『英単語・熟語ダイアローグ1800―対話文で覚える』も購入することになりそう。しかしこちらは、今やっている『速読速聴・英単語―Core 1800』(私が所有しているのは旧版)が片付いてから。これ、非常に良い教材で、毎日続けていればリスニング力が計り知れないほど上がったと思うのだが、2/3ほど終わったところで例によって放置してしまった。

完全な素の実力で受験する度胸はないので、『TOEIC Test「正解」が見える』をおさらい。著者はなにやらマニアックな人で、「いかにして機械的に正解にたどり着くか」のノウハウがぎっしり。ノウハウ部分と文法的な説明を適当に流しつつ、知らない単語と言い回しだけピックアップしながらベッドでCDを再生して一通りおさらい。多分TOEIC800点以上の人は対象にしていないと思われるのに、結構知らない単語がある。良くないなあ。7割程度が完全な復習だったことを思うと、頭慣らしの一夜漬けにはちょうどよかったかも。

特に必然性のない受験で、緊張感に欠けるせいかテンションが上がらず、朝方から仮眠。余裕があるのは、今回の受験地が同じ区内だから。当初は地下鉄を乗り継いで40分かけて会場入りする予定が、マピオンで調べてみると、歩いても30分しかかからないことが判明。歩いて30分といえば、私の中では「化粧をしないで出歩いても構わない」圏内である。さすがに化粧はしていったけれども、「お出かけ用あれこれ」を持たずに家を出てしまった。

結局、タクシー代740円を費やして、10分で会場の芝浦工業大学豊洲キャンパスに到着。今年オープンしたばかりというキャンパスは、石川島播磨重工の造船所跡地に建てただけあって、広い敷地を贅沢に使用している。周囲は再開発の真っ最中で、どちらの方向にもクレーンが林立。再開発が完了したときには、結構視界も狭くなってしまうかもしれないが、今のところ非常に開放的な空間。広い吹き抜けのある建物を4階までエスカレータで上がって、指定の教室で試験を受ける。運転免許証も仕事の身分証も忘れてきたことに気づき慌てたが、写真付きのクレジットカードでOKだった。

試験の結果は、さっぱり見当つきません。4年ぶり?2度目の受験なので、新形式になったといわれても前回の記憶がない。珍しいことだが、眠くて集中力落ちてたような気がする。時間が足りないということはないけれども、あの問題量は「1問落としてもまあいいか」という気になりやすい。明らかに英語脳は錆びていた。800点なかったりして。うわ。11月にもう一回くらい受けとこう。

試験が終わった後は、居残って写真を撮って回る。守衛さんに声をかけられてちょっとおしゃべりしたところ、このキャンパスは一般公開していて、塀も作らないとのこと。「気持ちの良い空間ですね」と申し上げると、守衛さんも嬉しそうであった。校舎の裏手は、この区ではどこにでもある運河に面していて、ベンチでおやつをする人たちの姿もちらほら。眺めも風通しもよく、へたな公園よりも余程くつろげそうだ。近所の人たち、いいなあ。

街中から金木犀の香りがする。そういえば去年の鈴鹿でも、雨が上がった後、金木犀の香りがしてたっけ。今年はどうも、鈴鹿に行く流れになりそうにない。直前に、とっても嬉しいことか、とってもひどいことか、両極端な出来事が起こったらちょっと考えよう。