夜のお散歩

夜歩きに良い気候になったので、春日から水道橋→神保町→神田→小伝馬町→水天宮と歩いてみた。携帯で話しながらだったので、大通りの一つ二つ裏側の通りを選んで歩いてゆくと、こじんまりした居心地の良さそうなバーが、行く先々で現れる。このルートだと、路上に面したバーをはしごしながら帰ってこれそうだ。

繁華街が好きという訳ではないけれど、夜中に人がふらふらしているのを見ると心が和む(そのくせ、人がたくさんいるのは嫌いだ)。静かな郊外の住宅地とは相性が悪い。

カトリック神田教会」の脇を通ったら、内部の明かりに照らされて、聖堂のステンドグラスがとてもきれいだった。後で写真を撮ろうと思いながらガードレールに腰掛けておしゃべりしている間に、照明が落ちてしまったのが心残り。「夜のステンドグラスを巡るお散歩」も楽しそうだ。

隅田川の蛇行している地帯で、いつも方向がわからなくなる。都心からの夜のお散歩は、大体隅田川にぶつかるあたりで終わり。夜は、橋と川がはっきりとした境界になる。あ、隅田川を橋伝いに遡行するのも、一度は試してみたいな。でも、今思い出したけど、『洪水と治水の河川史―水害の制圧から受容へ (平凡社・自然叢書)』を昔読んで以来、江戸川を遡って関宿で利根川と江戸川の分岐点を見て、さらに遡って日光街道の要衝栗橋に立ち寄り(治水の資料館とかないのかなあ)、渡良瀬遊水池まで、というルートにかなり惹かれるものがあるのだった。今なら実行可能だし。

あら、地図を見ているうちに夜が明けてしまった。