安藤美姫」でアクセスがあるので、昨日のスケート・アメリカについても一言。

安藤美姫ちゃん、今回の演技を見ていて、オリンピックではやっぱり、いろいろな意味で無理をしていたんだな、と思った。重苦しい衣裳やシックな演技は、この人には似合わない。けばい青のスパンコールの衣裳がなんとよく似合うこと。それから、だだ漏れの女っぽさと。計算して色気を出し入れできる女性ではないんだろう。その「制御のできなさ」が魅力だ。

不覚にも、昨日のフリーでは、ただ一心に滑る姿に感動してしまった。オリンピックのことは忘れることはできないだろうけれど、それを乗り越えていきたい、でしたっけ?半年で糧にしてしまうところは、18歳の若さは偉大だと思った。

真央ちゃんは残念でした。なんで失敗したのかわからない、とでもいうような表情が印象的だった。自分が自分を完璧に制御できるわけではない、という凡人にとっては当たり前のことを知るのは、天才にとっては大変なことなのかも。ただ、あのレベルにたどり着くのに、これまで全く挫折がなかったとも思えないけど。

浅田舞嬢は、おそらく今回の出場者の中で、一番美人。スケートの競技の場でそれ以外の評価基準を持ち込んでも仕方ないけれど、彼女のあの容姿を見ているだけで私は幸せである。滑りは優美。傍目にも「真央ちゃんのお姉さん」である屈託を乗り越えて、これから上手になりそうで嬉しい。引退後は女優さんにでもなってくれないかな。でもきっといいおうちにお嫁に行っちゃうんだろうな。

久しぶりに話すのを見た荒川静香は、随分表情が柔らかくなって、おしゃべりも上手になった印象。多少しゃべりすぎなのは、まだ少し緊張しているのかも。佐藤有香は、相変わらず男性キャスターを放り出しますねえ。話を振られても「...」で返して平然としているところが、もはや快感になってきた。

印象が早くも薄れつつある男子、織田信成君、あのファニー・フェイスでクラシックを滑って負けない表現力があるとは。お見それしました。「当然のように勝つ」のが当然じゃないことは、真央ちゃんを見れば一目瞭然だものね。あ、フランスの新顔、アルバン・プロベール。あのぬめりは日本人には真似できません。パフォーマンス力の高い人だな。もう少しきっちりしてきたら、ジュベールを脅かすかもしれない。シーズンはまだ始まったばかり。今年もどんな新人(というか私の知らない選手)が出てくるか楽しみ。