ドストエフスキーも浪費癖に悩まされたそうだ

今日は誕生日だった。雨の誕生日は珍しい気がする。

歯医者の診察の最中に「そういえば誕生日だよ」と思い出し、歯医者に「誕生日おめでとう」を言うよう強要しようかと思ったが、特段言ってほしいほどでもなく、無理やりお願いして「変な患者」と思われるのも今後に差しつかえるかと思って、ぐっと我慢。ここの先生は、雰囲気が狸に似ている。顔も体型も丸かないのに、何が狸を連想させるのか、たまに考える。

先週根の奥のほうに注入した薬の効き目がいまいちらしく、もう一回薬を入れて、様子を見ることになった。この間の右上も、今回の右下も、元はといえば6年前の根の治療の時、薬をきちんと奥まで注入しなかったことによって雑菌が入ってしまったのだそうだ。その当時通っていた歯医者は、『大阪豆ゴハン(1) (講談社漫画文庫)』に出てくる大清水龍太郎サンに良く似たマスクハンサムであったが(「歯医者は眉間が命」とは赤坂真理の名言である)、口内工作が大好きだったその歯医者の誕生日にプレゼントまで用意したことは、今も笑い話になっていない(ああ!あんなにお金かけるんじゃなかった)。

昼過ぎに治療が終わり、近所にオープンしたフランス料理屋が今日からランチを始めるというので、食べに行くことにする。シェフはどこぞで修業を積んだとのことで、一度入ってみたかったのだが、夜しかやっていなかったので行き損ねていた。ランチ営業は、正解だと思うな。肝心の味のほうは、まあ美味しい部類。でも、サラダとメインの一皿だけで1,000円は高い。この辺り下町なのに。同じレベルの店で、普通コーヒーは付くよ。店によっては小さなデザートも。むしろ、コーヒー付き1,500円のコースを食べてほしいってことなのかなあ。

今日は時間に追われていて、歯医者で「できれば後30分は、お昼我慢してくださいね」と言われていたのをとっととランチに駆け込んでしまい、それでも、食事を終えるまで歯は無事だった。右側極力使わないようにしてたし。ところが、200円払って追加のコーヒーを注文し、本なんか読みながらコーヒーを味わっていたら、口の中がなんだかじゃりじゃりに。どうやら、コーヒーの熱で、被せた材料が溶けちゃったようだ。やれやれ、明日もう一度行かなくっちゃ。

午後は図書館をはしごして、まじめに仕事。その後は神保町に移動して、昨日目をつけていたアークテリクスの「Blade21」購入。「CORKER」に無理やりノートPCを詰め込むのも生地が痛むかと思って。自分へのお誕生日プレゼント。あ、今日の分ね。昨日の分は、マウンテンハードウェアのバックステージジャケット(半額になってた)と、GoLITEのナイロンのパンツ。先週の金曜日に、ヨーガンレールの麻のワンピース。

ちなみに、いつもこんなペースで買い物しているわけではない。ちょっとした手違いがあってしばらく入金が滞り、数ヶ月の窮乏生活を余儀なくされた後の散財なのだ。しかし、後は多分スントの心拍計を買ったら、散財終わり。ワンピース、色違いも欲しいけど。夏用のストール、バーゲンまで残るかなあ。ビアジアのハンドバッグの可愛かったこと!

というわけで、『カラマーゾフの兄弟2 (光文社古典新訳文庫)』の解説にあった「3,000ルーブルの使い道」を、変に熱心に読んだりした。『アートバイブル』と『工場萌え』届く。