火曜日と水曜日、ひどい頭痛で二日間を棒に振ってしまったので、週後半は火消しに追われることになってしまった。一番面倒だったのが、某会報の原稿書き。どうせ誰も読みやしないのだが(少なくとも私は斜め読みするだけだ)、何せ書くことがない。いや、身辺雑記ならなんとでもなる。しかし、仕事に関する話となると別。しかも、ほとんどやっていない方の仕事ときている。下手なことを書くと、証拠が残る分やっかいだし、かと言って、全く関係のない文言で文面を埋めつくすわけにもゆかず、全くもって参った。バックナンバーを引っ張り出してきて、まともに人様の原稿を読んでみると、内容の濃い薄いに差はあれ、どの文章も、起承転結はちゃんとできている。すごい。

まっとうな文章、苦手なんだよなあ。「人に評価される」ことを忌避しているナルシストは、文章もへたくそにならざるを得ない(私の場合、ナルシストとしても中途半端だから)。そもそもこのところ、はてなの日記=自分用覚え書きすらまともに書いていなかったわけで、天罰覿面である。

まあ、その作業も天の助けで無事片付き、今夜の空気のように心は穏やか。6月中の懸案は残り2件のみ。7月は遊ぶぞバイトするぞ。その前に、忙しさに取り紛れてぶっちしていた連絡を2件取らなければ。気まずいなあ。

ところで、二日間ベッドでうなっている間、頭が暇な私は次のドライブルートを考えていた。目と肩と後頭部と胃、もれなく痛む中で脂汗を流しながら『ツーリングマップル』を精査した結果、二泊三日にちょうどよいコースを設定。夢とも現ともつかない中で、心は片道一車線の田舎道を走っていたのだった。

がしかし、さっきたまたま『なるほど知図帳 日本の山 (山と高原地図PLUS)』をぱらぱらめくっていたら、「規制のある山」という項目に、お目当てのルートの一部が該当する旨の記述を発見。場所は、山梨県南アルプス公園線の奈良田〜広河原、同じく南アルプス線広河原〜芦安間。この区間は、年間を通してバスとタクシーしか入れない模様(http://www.pref.yamanashi.jp/pref/news/viewNews.jsp?id=1175910959105&dir=200704&update_time=1175911924883)。自然保護のためとなれば、仕方がない。事前に気づいたことを良しとしよう。

しかし、例年旅行を思い立つのは夏の終わり頃なのに、今年はなぜか、今頃から旅行の計画。それはなぜかと考えるに、多分、いろんなところからいろんなことをやれと仰せつかるゆえのストレスからである。全然儲からないのに、人と会う機会だけが増えるこの悪循環。会いたい人と会う以外の時間をすっぱり切り離せないのは、「何かあるかも」というさもしさと「食えなくなる恐怖」のせい。ギブアンドテイクなんていうちゃちな関係に、自分は乗れないし乗る気もないと最早わかってるのにね。好奇心的にも基本的には無駄。数打ちゃ当たるというものではない。

古本屋での入手をあきらめた『へうげもの』2〜4巻をやっと読む。モノが中心に据わると、苦手な戦国武将物も楽しく読めることがわかる。全く別口で借りてきた『夜の画家 ジョルジュ・ド・ラ・トゥール』をぱらぱらめくっていて、ラ・トゥールが、自分の好きなレンブラントフェルメールと同時代の画家であることに思い至り、ひょっとして織田信長も同じ頃では、と思ったら、こちらは100年ずれていた(日本史的常識なし)。16世紀の美術って、どんなんだっけ。西洋のものも含めてちょっとおさらいしてみよう。うっかりして、Wikipedia古田織部の項目も読んでしまった。不幸な最期だったらしい。残念。

昨日は、織田信長の誕生日だったらしい。本能寺の変で亡くなったのは6月21日とのこと。誕生日といえば、6月18日がポール・マッカートニーの誕生日、ついでに「サージャント・ペパーズ」の発売日が40年前の6月だったせいなのか、先週のJ-WAVEではよくビートルズの曲がかかった。ついでに、BBCの「Radio 2」では、開局40周年を記念して、60年代特集を展開中(http://www.bbc.co.uk/radio2/events/60sseason/index.shtml:via http://pukkanotes.exblog.jp/tb/5799470)。

BBCといえば、いつも読んでいる「BBC Formula One」(http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/motorsport/formula_one/default.stm)のサイトから、初めてPodcast用「Five Live」をダウンロードして聴いてみた。F1関係のPodcast用プログラムは結構数があるけれど、ドライバーの生の声がたっぷり収録されているという点で、BBCの「Five Live」は秀逸。しかし、皆で揃って早口ででまくしたてているので、何を言っているのかさっぱり。ドライバーの声も聞き分けられないし。アロンソの巻き舌は特徴的だけど。あと、セバスチャン・ベッテルの話は比較的聞き取りやすかった。これを聞いた後でNHKの英語講座を聞くと、大変ゆっくりに聞こえるという思わぬ利点が判明したので、今後も聴き続ける予定。しかし、ライコネンの声らしきものが二回とも入っていなかったのが気にかかる...。

と、開いているFirefoxのタブを順繰りに見ていくと、「忙しい」と言いながら遊んでばかりいたことがわかる。ああ、大通りを車が走り始めた。月曜の朝。そろそろ引き上げることにする。