怒涛の(ってほどでもないけど)2週間終了。マカオに行くはずが、二泊三日の奈良・京都に変更になり、それもキャンセルになった後、明日は山登りにでもと思っていたけれど、もう一つ作業が残っているので、そっちも既にあきらめてしまった。明日は自宅の半径1キロ内でだらだらすることにしよう。

マクラーレンの控訴棄却。ライコネンの今期優勝がこれで確定。めでたい。本人のコメントは休暇中につき、まだ入ってきていない。これで休暇終了まで入ってこないと面白い。いずれにせよ、政治に興味のないキミが、たいしたことを言わないのも間違いない。

今となっては、マクラーレンの控訴も「まあ、立場上理解できるか」と思い直し、ハミルトンのコメントは「マクラーレンのスポークスマンみたい」とちょっと鼻白んだものの、来年は頑張ってほしいと素直に思い、マッサに対しても「今年はつらくあたってごめんね。ライコネンと仲良くしてくれたんだって? ありがとね。来年はちょっとは頑張っても構わないわよ」とか余裕でかましてみたり、でもその中で、単なるはったりとわかっていても、「ライコネンのチャンピオンが覆るようなら辞職を考える」と言った、帝王バーニーをちょっと好きになったりしたのだった。

[rakuten:book:12587688:title]』の総集編も、今年初めて入手。レギュラーのライターでこんな人いたっけ?という折原弘之さんの文章が、私が読んだ今年のライコネン優勝評の中ではベスト。

ライコネンが無冠の汚名を返上した。

ていう書き出しからしてぐっと来る。そう、2位は、屈辱でしかなかった。ファンにとっても。

M.シューマッハーアロンソが代表するように、現代のF1はトータルバランスの優れたドライバーがチャンピオンに一番近い。

ここ数年、「強い」ドライバーがタイトルを獲ってきた。「速い」ドライバーがF1を制したのは、同じフィンランド出身のハッキネン以来だと僕は思う。

スピードの神様にもっとも愛された男は、スピードだけを武器にして、ついにF1をねじ伏せた。それはドライバーがレースエンジニアを凌駕した瞬間であり、F1をモータースポーツの原点に回帰させた瞬間かもしれない。

勝つことによってしか耳を傾けてもらえない真理がある。それは「真理」というものが千差万別であるということでもあるのだろう。ライコネンが来年も勝てるかどうかはわからない。しかし、少なくとも私は、自由になった。「彼は一生勝てないのではないか」という呪縛から。そのことが、ただ、嬉しい。

『グランプリトクシュウ』にポスターが付いてるのは嬉しい。でもねー、ライコネンのポスターは、「車」がメインなんだよねー。当たり前だけどさ。

ロス・ブラウンはホンダ入りとか。いいんじゃないでしょうか、どちらにとっても。潜在力の高い、それでいながら現在低迷しているチームってのは、いかにも食指をそそるもの。

後は、アロンソがどこに収まり、誰がハミルトンのチームメイトを引き継ぐかってことですね。私としては、ロズベルクに同じ性能の車で走らせてみたかったけど、それが無理ならいっそスーティルに行ってほしい。コヴァライネンって子を、私はいまいち買っていない。いつも、実力より数パーセント劣るパフォーマンスに見える。ぎりぎり感が伝わってこないところが、いらいらを誘うんだろう。その印象の根拠は説明できないのだけれど。

中嶋君には、ホンダ、トヨタを含めた日本勢トップを期待したい。そんな好きってわけじゃないけど、日本のF1が盛り上がるならそれはいいことだし。自由席券が入手しやすくなるなら、来年は富士に見に行こうかな。