やれやれ、また肘掛け椅子の上で目が覚めた。昨日の昼から何も食べてないから、お腹もすいた。夕方から飲み会だけど、この時間から出かけちゃうには、ちょっと早いかなあ。しかし、7時まで何も胃に入れないで、もつかしら。

原稿書きは、昨日無事終了。ここ2回は、最終校受付時間には一応間に合っていたのだが、今回はまだ書いていて、関係者のチェックも終わってなくて、事務方にいろいろお願いをし、夕方になっていたにも関わらず、幸いなことに関係者はみんなPCを見られる環境にいて、書き上げてから2時間でOKは出、事なきを得たのだった。私の、まっとうな社会人として一番信用できない点は、怠け者で時間にルーズという点で、しかも「どこまで極端に行けるかをつきつめてしまう」という悪癖がある。このまま行くと、担当者を差し置いて、印刷所で出張校正する日が来るんじゃないかと心配だ。

まあ、原稿が無事に通ったのは良かった。毎回「今回はさくさくっと書くぜ」と思うのだが、取材した関係者と飲んだりして「よろしく頼みますよ」とかなんとか軽く挨拶されただけで、「どうしよう。適当なことは書けない」と勝手に身がひきしまり、タイトルと書き出しと構成を何日も考えるだけで何もせず、さあこれから、と重い腰を上げてみると、参考資料のあれもこれもどこかに埋もれているし、撮った写真の出来は絶望的、てな過程を飽きずに繰り返している。今回は、若くて優秀で地位もあって、こういう職業にしちゃピンクのシャツが似合うちょっと軟派なお兄さんが取材対象だったので、なおさらプレッシャーもかかったのだった。

まあでも片付いた。現役で広報物の編集をやっていたときは、ほんと、スケジュール管理で人様にご迷惑をおかけしたものだ。月に一度、基本的に一人で書くだけ、くらいであれば、なんとかなるか。自己完結方式である程度さばける仕事以外は、やっぱり向かないかなあ、とか考えつつ。

久しぶりに、本業も含めて、何も締め切りがない。明日明後日、本当に出かけられそう。どこに行こうかなあ。わくわく。でも、今夜飲むおじさんは、確定申告の期限前日にワインをしこたまご馳走してくれて、地獄の二日酔いに叩き落してくれたお方だしなあ。

飲み会の前に、ラジオ買いに行こう。この「原稿書き」、内容はどうというものでもなく、原稿料なんてほんのちょっとなのに、ストレスと解放感だけは不相応に大きく、買い物がかさんで貧乏を加速させる効果がついてくる。

でも、ラジオ買いに行こう。嬉しーなー。