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ちょっと、やばいかな。なるほど、私はこんなだったわけだ。相手にとって多少なりとも興味深い存在でいたいなぞと。いっそ戦って勝つ実力があれば。しかし、勝てないからこそ、そんなしょぼい思考に走るわけだ。
こういうときの私は、苦虫を噛み潰したような表情をしている。こういう時にこういう顔つきになる自分は、自分にとっては多少興味深い。しかし、この興味深さを、他人に口に出して説明する機会は、きっと来ない。
ま、順当に行けば、単なる人間としての好意だけが残る。でも、久しぶりに、下手を打ちそうな気も。ああ、悪い予言はするまい。