「オレの実力ってこんなもんか」ってな感じの一日。TPOによって他人の評価が激変するのが常とはいえ、久しぶりに低脳扱いされると、軽くへこむ。といっても、敵意を抱く隙も与えず、何事もないように、存在をスルーされるだけなんだけど。「オレだって本当は」っていうこの気持ちは、毎日更新しなきゃ意味ないのよねー。それにしても、読めない人たちだ。大人すぎて、何考えてるのかわかんねー。意見の表明は身内と一緒の時だけ。好き嫌いは笑顔の奥の奥。軽い困惑と敬遠の気配だけがかろうじて。

まあ、40を超えて、このところやっとわかってきたのだが、物事は一日にして変わらないってことだ。若い頃あっという間に友人関係になるのは、お互い、警戒心よりも性急さが勝るからだ。だからこそ、率直な意見表明、あるいは見ず知らずの相手を受け入れる懐の深さを、このところ貴重なものに感じる。

一人でいることに全く不便は感じないものの、承認欲求だけはなかなか無くならない。誰が承認しようがしまいが、自分は自分であることには変わりがないのだが、実際問題としては、誰かが承認してくれる場所が一箇所もないとなると、結構追い詰められる。このあたりの弱さがまだまだ。

「不審尋問を受けない程度の地位と金を持ち、人との接触は最小限に」という生活があくまで理想だが、「もっと人とつきあえ」とか「もっと成熟しろ」とか、うるさいことを言う人間もいる。挙句の果てに「結婚しないと信用されませんよ。結婚しないってことは、辛抱ができないっていう証拠ですからね」とか、辛抱を強要されたりする(しかしこれが、私が今まで聞いた中で一番納得できる「結婚しなきゃならない理由」だ。「楽をさせてたまるか」だ)。

まあ、人とつきあわないのもいい。隠遁生活も、それが許されるなら個人の自由だ。しかし、人前でリラックスして言いたいことを言うには、ある程度の自信がないと難しい、というのもこのところわかったことだ(自分が元気であるかないかは、会話の盛り上がりに大いに影響する)。そして私は、勝手に自信を持つほどには自信がなく、ある程度は他人からのバックアップが必要で、しかし、その承認は誰によるものでもいいというわけではなく、そして、古い「承認済み」スタンプだけでは、スタンプ帳の更新ができない(ご朱印帳と同レベル?)。やっぱり、たまに素敵なスタンプを入手したければ、人が勝手に寄って来るのでない以上、自分から出かけなきゃならないんだろう。

そして、意見表明、というほどではなくても、どこかに出現することは、心がけたほうがいいらしい。確率が低い以上、数を打つしかない場合もある。「怖くないよ」オーラの出し方も学ぶべきか。

『Pen』の2008/09/15号で、「女性誌マトリックスで探る、ファッション心理。」という記事があり、このところの女性誌を以下の通り分類していた。(by 小原直花氏(伊藤忠ファッションシステム))

  • A「女気がベース、大人ギャル御用達マガジン」
  • B「デコ・マインドを追求、独走する姫マガジン」
  • C「ごくごく普通、保守系女子たちの愛読マガジン」
  • D「永遠のモテ願望を叶える、王道マガジン」
  • E「可愛いだけじゃ物足りない、プラス知性派マガジン」
  • F「ママからキャリアまで、「お嬢道」邁進マガジン
  • G「ブランドに縛られない、乙女系マガジン」
  • H「最前線を行く、ビジュアル命のモードマガジン」

このところ、モード系はぱらぱらめくるものの、「FUGDE」以外のファッション誌を購入しなくなってしまった私は、もちろん上記分類の「乙女系」。この系統の説明は「永遠の乙女は、自らのセンスが頼り。お洒落は大好きだが、キメすぎることや異性受けを意識したファッションを極端に避ける、大人になりたくない永遠の乙女。TPOの感覚も乏しく、いつ何時も自分のこだわりが先立つため、年齢不肖な人が多い」。いやー! 笑えるくらいその通りだ! なるほど敬遠されるはずだー(笑)。

意外だったのは、「モード命」系の説明で(書き抜かなかったので詳細はいい加減だが)、「モード系」=「おしゃれ」という印象とは裏腹に、こだわりがむしろ「好きなブランドを身につけること」にあるため、「似合おうが似合うまいがお構いなし」度が高い、とあった。

あー、そういや、今出入りしている団体で、ワイズやギャルソン着た人、見たことないなあ。

H&Mって、スーツも売ってるのかしら。