昨日は夕方から会合があり、なんか準備が捗らないなあ、と思いつつ時間ぎりぎりに会場に到着。「あれ、そういえば役目があったんだった。なんでまたのほほんとこんな時間に来ちゃったかな」ときまりが悪い。おまけに、そんなに人がいないと聞いていたのに、知らない人も含めて結構な人数がいる。知ってれば紺のスーツで武装して来たのに。なんか、人の顔を見るのが嫌。あ、欝だ、と自覚する。ちょっとした不義理をした人の顔も見えたりして後ろめたさもプラス。しかし、不幸中の幸い、無意識にこういう事態を想定していたらしく、家を出る前にひっつかんできた雑誌をコピーして全員に配布し、不義理のお詫びはぎりぎりセーフ、だったと思われる。

女性が自分も含めて2人しかおらず、欝気味の時の症状の一つで、「男がみんな固まってスクラムを組み、私を締め出している」ように見える。「彼も、彼も、敵に回ってしまった」と根拠はないのだが確信され、暗澹とする。かくなる上は、超慇懃無礼態勢で乗り切ろう、と、覚悟を決める。

と、こちらの意図は知らぬ気に、先日来ずっと気にしていた件に関して労ってくださる方あり。初めてお会いする方と名刺交換したりしている間に、大丈夫な気がしてきた。

会合の後の飲み会では、いつもは大して話さないような人も含めて「頑張ってるじゃん」「全然大丈夫だよ」と声をかけてくれる。本心はどうだかわからないけれど、「一言声をかけてあげよう」という善意は伝わってくる。有難いなあ。「スクラム態勢」は錯覚だったらしい。それでも欝気味なのは確かなので、意図的にちょこっと手を抜いて、ちやほやしてもらうに任せてみた。「自分のポジションは、簡単に誰かに取って代わられるもの」という家訓を一瞬封印。牙磨きも中断。ま、たまにはいいか。

この間、ちょっと情報が必要なことがあって、恐る恐る各所にたずねてみたところ、数人が驚くほど親切にいろいろ答えてくれた。一時期一緒にいたメンツは、誰も彼も言を左右して教えてくれないか、忙しくて教えてくれないか、あるいは、あんたなんかに教えるか、という感じだったので、まあなんて閉鎖的かつせこい集団なのかと数年思い続けてきた。しかし、あれはメンツが間違ってたんだなあ、と今になって思う。男性上位の世界で、女性同士で手を結ぶことは効果的だし必要なことなのに、女性はともすれば張り合い、足を引っ張ることにその労力を費やす人が多い。その中で「信頼できる」と思える女性は得難い存在になるが、日常的に付き合うには、男性のほうが無難なのだろう(日常会話は、とうの昔に男性化してるし)。「男性のスクラム」も中に入るのは大変なんだけど。しかし、万人の愛する「わかりやすい権威」を身にまとう努力を怠らず、優先順位の底上げに汲々とするのはいかがなものか。「仕掛ける」ことは好きだけれど、やっぱり実力先行で行きたいよなあ。どこから手をつければ...。