魚崎さんとなら、二人で朝のビールを飲んでもいいなって...

今年の初読みは『麦酒アンタッチャブル (ノン・ノベル 853)』。

  • お上は、税金を取る手段を減らすためだけに、自分で造って飲む者たちが、税金を納める手段さえ奪っちまったんだ。それでいて脱税者扱いは納得できない。
  • この作品を参考に、アルコール分1パーセント以上のビールを醸造すると、酒税法第54条の規定により、5年以下の懲役または50万円以下の罰金刑に処せられます。

飛鳥部勝則山之口洋がごっちゃになっていて、山之口洋をこれまで読まずにいたのは不覚だった。遡って全部読まなきゃ。「天才プログラマー/スーパークリエイター」認定なんて、ばりばり理系っぽくてかっこいいし、バイクに夢中ってのは、現在の私の興味とかぶっている(http:/取/yamanoguchi.com/)。最初からビグスク狙いで普通二輪AT免許を取る男性の実例がここに。ちなみに私は普通二輪MTの申込を11月に済ませたきり、一度も登校していません。1週間に1度通えれば、春までにはれるはずだが。

昨年の読み納めはなんだったか考えてみたら『大奥 第4巻 (ジェッツコミックス)』と『ひまわりっ ~健一レジェンド~(9) (モーニング KC)』だった。『大奥』の登場人物の突き放し方が、ちょっと尋常じゃない。女性が書く歴史物というと、歴史の流れ自体よりも細やかな人物描写で読ませる、というイメージがあるのだけれど、なんか違う。いろいろ好みではないが、これは読み続けよう。

夜は『天地人』。ここんところテレビで露出のなかった妻夫木君が、満を持しての登場。見ないわけにはいきません。がしかし、1回目を見た感触は、あまり良かったとは言えないかも。素材は悪くない。昔の兜に変なデザインがたくさんあるのは知っていたが、「愛」の兜なんて実際にあったのねー。私が青春18きっぷで移動する範囲にロケ地が納まっているのもいい感じだ(春日山神社は、一昨年のお正月に行きました)。しかし、まずは大島ミチルの音楽が大仰というよりは古めかしい感じで、主役の若者たちのイメージと合わないかも。若手女性キャストにも新鮮味がないし。脚本がどうなのかは、まだよくわかんない。妻夫木聡北村一輝という素晴らしい二枚看板を、周囲がぶち壊しにしてくれるんじゃないかと心配だ。もともと気に喰わなかった小栗旬、額を出したら、思ったとおり、もともとハンサムじゃないってことが歴然。顔の造作は、ネプチューン堀内健と同レベルじゃん。そんな中で、阿部寛田中美佐子はさすがの存在感だった。しかし、50になろうとする田中美佐子のあの保ち具合。すごいなあ。

基本的に、妻夫木聡北村一輝のBL的妖しい主従関係(あ、忘れちゃいけない、松田龍平も出るんだった)以外このドラマに期待するところはないので、小松江里子さん、よろしく。

ついでに去年の『篤姫』について書いておくと、ドラマ自体の出来を言う前に、私は吉俣良さんの音楽が好きでした。洗練された隙のない東京芸大組の音楽も好きだけど、吉俣さんの音楽には「洗練」をものともしない、シンプルなメロディの美しさがある。天性のメロディ・メーカー。九州の片田舎から大奥に入った、しかも美人ではなかったらしい篤姫。しかし頭の回転は早く、気丈で、南国育ちの楽観的なところもあったであろう。というあくまでも「伸びやかな」篤姫像が浮かんでくるような音楽でした。ドラマで実際に篤姫を演じた宮崎あおいは、あの若さで堂々と松坂慶子と渡り合う、貫禄の『チーム篤姫』座長ぶりだったけど、私は、あの音楽の中の篤姫のイメージのほうが好きだったな。

今季の連ドラ、タイトルとキャストしか見てないけど、月9の『ヴォイス〜命なき者の声〜』、瑛太が主役っぽいのはいいとして、相手役が石原さとみってのはいただけないなあ。あの優等生的受け答えは鼻につく。キャストからいけば、松山ケンイチミムラ銭ゲバ』、玉木宏香里奈吉高由里子小島聖の『ラブ・シャッフル』あたり。あまりにてんこもりの『トライアングル』は、さすがに初回はチェックかな。目下の状況がどちらに転んでも、のんびり毎回視聴する余裕はなさそうだけど。