月曜は飲み会に呼び出され、先約をさぼってそちらに出かける。情報が欲しくて。今日は、先ごろ言葉を知ったばかりのCMSセミナーに出るはずが、徹夜で仕事してる間に、すっかり忘れてしまっていた。一件のwarningを無事にとはいかないまでも次善の方法で片づけて、それで今日はもう無事かと思っていたら、夕刻に眠気を吹き飛ばされるような出来事が。

突然、目の前に等身大の鏡が出現したかのように、自分の姿がわかることがある。みすぼらしいならまだいい。みっともないのも、ちょっと笑える。でも、自惚れてて僭越な自分って、結構笑えない。「みっともないのを承知」しているくらいでは甘いということもある。正しかろうが間違っていようが、自分が判断を下すべきではない場所がある。そこに踏み込んでしまったことは、覚えておかなくては。強引に突破する楽しさは、今まで知らなかった快楽で、しかしそれはむしろ、負け戦をひっくり返すような場合にちょうどいいやり方だ。勝てる可能性があるなら、おとなしくしているほうがスマートで美しい。

血の気が引くような思いは、一度しておくべきだったのだ。いずれにせよ。取り返しのつかないほど後悔するような羽目に陥る前に。

あたしは「思い通り」に慣れ親しむほどに強くはない。「人に働きかける」と言えば聞こえはいいが、単に醜悪な押し付けにすぎないこともある。その醜悪を過度に怖れすぎると動けなくなる。私には相変わらず中庸が欠けている。

とりあえず、今日の「私」は、形代と一緒に流してしまおう。そして、流したことを、ちゃんと覚えておこう。ああ、とりあえずお詫びをしなくては。