5月から6月にかけてホームページと原稿書きで食事を取っている余裕がなく、おそらく余裕で3キロは体重が落ちたので(しかもそれで物理的にも精神的にも大して問題を感じなかったので)、いい気になって食事を抜いていたら(1日食べて1日全く食べないとか)、急に体調が崩れてしまった。おそらくこの日の暑さのせい。軽い脱水症状と頭痛は、今かかるには早すぎる夏バテの症状だ。

といってもこの日は広報の講座があってさぼるわけにいかないので、ウィダーと飲料でひたすら水分補給しながらまずは美容院。その美容院も2か月ぶりで、たいがいに髪が伸びている。マイケル・ジャクソンの話題とか。どうも当方は忌野清志郎マイケル・ジャクソンも特に聞かなかったので、へーそーくらいしか思わなかったが、10歳くらい年下の美容師さんは、そんなに興味がなかったなりに、80年代を代表するヒーローの死としてショックを受けたそうだ。死んだらショックなミュージシャンって誰ですかねー、と考えて名前を挙げてみたところ、残りは「マドンナ、スティング、ボノ」。私は確か、最初に訃報を聞いてショックだったのは、辻邦生だったと思う。続いて永倉万治と打海文三。作家にはショックを感じるのに、ミュージシャンに対してあまり思うところがないのはどうしたことだろう。一番お気に入りの人たちについては、まだ死ぬはずはないと、たかをくくっているってことかな?

広報の講座の5回目。年間広報プランの立て方について。メインのテーマとは関係ないところで、これからグループごとに課題をこなすにあたって、ファシリテーションも重要になりますね、という講師の言葉に、言葉だけ知っていた「ファシリテーション」の意味がようやくわかる。この講座は、本筋の広報関係のノウハウが役に立つのは当然として、むしろ「コミュニケーション」に関する部分で学ぶところが多い。ある程度自由にやらせてくれる上司の下で単独で動くときが一番成果を出しやすい、という自分のやり方を、これまで「性格だから」以上突っ込んで考えたことがなかったが、おそらく自分は、もう少しファシリテーションの能力を磨くべきだったのかもしれない、と思う。会議とかで人気者あるいは声の大きなやつが変な意見を言い、なぜかそれに大勢が引きずられていく、という状況をたびたび目にしつつ、それを変えることは自分には無理だとあきらめていた。「性格的に無理」だと。しかし、広報をやりたければ、単独で作業が完結することはあり得ない。つまり、「性格」はどうでも、「技術」をある程度なんとかする方向かな、と考え始めたところだ。

それにしても、帰宅して調べてみたら、ファシリテーションをお勉強する場所というのは、どーも「性格的に」合わなさそうだ。とりあえずは本で独学だな。

広報の講座も5回目になり、その後の終電までの飲み会も5回目。とってもノリのよい元オリンピック選手の男の子が、最初から率先して飲み会を募り、渋谷で生まれ育ったという女の子が、毎回スペイン料理だの沖縄料理だの流行りの店を予約してくれる。だんだん各人の講義や飲み会での生態が明らかになり、それぞれの評価や発言力が定まっていく過程を見るのが、番外編ながら実に面白い。無人島に上陸してサバイバルゲームを繰り広げるっていうテレビ番組みたい。当方は、ダントツで最年長ながら飲み会の出席率が良く、積極的に歓迎されているわけでもないが、疎まれてもいない模様(多分)。愛されるムードメーカーが男女各1名。高学歴系は多分3、4名。学歴は関係なく、英語は困りません、という子が5名くらい。広報のセンスが良さそうな子が2名。「仕事できるだろうなあ」という子はいるが、「深いなあ」という子はいない。もっとも、20代、30代の子たちは、これから幾らでも伸びるわけで。

そろそろ読書と日記は再開しよう。目には見えない読書の蓄積が、「今」をどれだけ助けてくれたかわからない。あと、出てみたい講座、受けたい試験がいくつか。費用をどうやって工面したことか。