今日は大学の友人と『嗚呼 満蒙開拓団』という辛気臭そうな映画を見に行く予定だったのだが、「ごめん。起きられなかった。今から東京は無理」ということで、午後がぽっかり空く。青山ブックセンター本店に本を取りに行くことにしたのが運のツキ、傘差して、PC背負って表参道界隈を歩き回ることに。

探し物があったので、まずは青山スパイラル。灯台のスノードームが可愛くて安かったけどパス。ABCに寄った後は、今まで曲がったことのない無印良品の角を原宿方面に曲がってみる。「APC」って、私が大学生の頃からあったよなー、あー、テイクアンドギブニーズって、こんなところにあったのかー、って今頃ですが。妙に異国風というか異次元出現みたいなカフェは「ラスチカス」。くつろげそうな、いや案外疲れそうな、どっちなのかなー。ポストカード専門店「トゥールモンド」を覗いた後は、「クッチーナ・フェリーチェ」の脇を通り抜けて、こんなところに鬱蒼と茂る森は「天理教東中央大教会」。ここどこよ。坂をだらだら下って「タンタンショップ」は健在。表参道に戻って「ジャイル」の「メゾン マルタン・マルジェラ」と「MoMA STORE」。お目当てのアイテムはいまいちで、そういえば兄の結婚のお披露目会でつけるアクセサリがないなあ、と正当な理由を思いついたところで、「Anne Laure FRIZOT」(http://www.annelaurefrizot.fr/Oyoko10.htm)のを1点、「Marina e Susanna SENT」(http://www.marinaesusannasent.com/home_eng.php)のを1点、計2点もネックレスをお買い上げ。どうすんのさ。アクセサリなんて、少なくとも5年は買ってないのに。モレスキンの普通の罫のノートが1500円は安いけど買えません。

それにしても、バーゲン突入ウィークだったのかー。やられた。表参道ヒルズで「Beyes」を覗くも、やっぱり目指す品はなく、「H.P.FRANCE」のショップが目についたので入ってみると、シーズン落ちの商品を扱っている期間限定ショップとのこと。「IOSSELLIANI」(http://www.iosselliani.com/)っていうブランドの型落品が、よく見るとグロテスクなんだけど、よく言えばヌーボー風。あー、よく見ると蛇だ。イミテーションの真珠を抱えて。卵を飲み込む蛇さながら。でも遠目には、なんだか単なる植物に見えないこともない。自分の干支が蛇なので、急に親近感を覚えて「お守り代わりに」買うことにする。なんと3点目? でも安くなってたし。「Ann Demeulemeester」のショップで、「アントワープ・ファッション展」(http://www.operacity.jp/ag/exh105/j/exhibition.html)のチラシを見る。あああなんと今日までじゃん。カタログだけでも欲しい。あ、「ブライス」展(http://www.blythedoll.com/jpn/news/index.html)も見たんだった。

通りを渡って「GALLARDAGALANTE」と「sosu」(http://www.sosu.co.jp/menu.html)。上原ひろみの旦那がミハラヤスヒロと知って、まあもともと注目していたブランドではあるけど、俄然評価の高まった私である。といっても、私にとっては「履けない」「着れない」ブランドなんだけど。その中で一点、ストールというかショールというか、ピアノカバーの房みたいのがたくさんついた羽織り物に目が行く。5万円が3万5千円。母に似合うかも。でも、最後の一線を越えられない(そりゃそーだ)。同じ通りの「H.P. FRANCE io」は、覗くだけで切り抜けるつもりが、ネックレスとブレスレットがすごく親しみやすいお値段でお買い上げ。気が狂ったのでは? この夏、服は1点も買わないつもりか? 「H.P. DECO」で、アンティークの鏡がいい感じで(6万5千円)、これは目カメラ。階下の「JAMIN PUECH](http://www.hpfrance.com/jamin_catalog/catalog.html)は、いかにも母に似合いそうとずっと思っているのに、買ってあげたことがない。ざーざー振りの雨の中、最後の目的地「MOTO」(http://www.chukai.ne.jp/~motos/leather&silver/index2.html)を目指すも、今日は行き着けず。

なんか、映画や旅行をあきらめていたつけが、一気に噴出した感のある半日だった。まあ今期は、ヨーガンレールもアニエスベーもワイズも、オーソドックスなスーツのラインは無かったような気がするし。友人と映画観て食事するだけなら、5千円もかからなかったのになあ。「Bijoux」。アナイス・ニンの短編に、そういうタイトルのがあったね。