そういえば、携帯を買い換えなきゃなあ、と思っていたところだったので、気分転換も兼ねてお買い物することに。携帯には基本的に興味がないので、買い換える必要性が生じたときしか製品のチェックはしない。これまで使っていたのはNokia NM705iで、これはビビッドなオレンジがかわいくって、ストレートバーがシンプルで潔くって、ついでに安くって、買うときにはほとんど迷いがなかったのだが、帰国子女の特異さで、要求の少ない当方にとってすら使いやすいとはいえなかった(プラグ形状が特殊、QRコード・赤外線非対応、バッテリーのもちが悪い等)。

で、1年経ってみると、Nokiaは日本から撤退し、外資の友人に見せびらかされたことがあるBlackberry Boldが、法人ユースオンリーから個人ユース対応に。QWERYキーボード付だし、これは欲しいかも、と調べてみると、私が欲しい系列はつまり、「Docomo PRO」シリーズということらしい。ああ、7.2Mbpsで定額制になったのねえ。HTCも一度使ってみたいかも、巷で「アンドロイド」がどうした、と言っていたのは、Googleのプラットフォームのことだったか、とこちらを第2候補に。外見的にはBlackberry Boldなのだが、通信速度が3.6Mbpsで、HT-03Aの半分、カメラの画素数もかなり劣る。そのあたりは、やっぱり店頭で触ってみるしかない。

それにしても、Blackberryの在庫がどこにもなくて焦った。結局、ドコモの強化店舗だという八重洲ドコモショップに在庫があることがわかったので、取り置いてもらっておいて見に行く。最初に触ってみたのはHT-03Aのほうで、これが、タッチパネルのキーボード初体験。なんだか心もとないなあ。男性の指には小さすぎるのでは。お目当てのBlackberryはしかし、リアルのキーボードが特に打ちやすいわけではない。このサイズでは仕方ないか。それより気になったのは、むしろ、画面の小ささと解像度の低さ。HT-03Aの3.2インチと比較して、2.7インチがこんなに小さく見えるとは? そして、デフォルトのフォントが、Blackberryは多分明朝系で、しかも文字が異常に小さく(このあたり、設定で変えられるのかな?)、画面全体が露出オーバーでぼけぼけな感じ。画面が切り替わるたびに、いちいち拡大するのがとっても面倒。エクステリアは無骨で一目で違いがわかって、非常に好みなんだけどなあ。通信の速度がそんなに遅いかどうかはよくわからなかったけれど、初志貫徹できず。結局、Google携帯とやらをお買い上げ。アンドロイドには別に興味ないんだけど、HT-01はもう在庫がなく、HT-02は、価格.comでの評判悪かったし(いや、HT-03Aも満足度は低いんですが)。ま、オリンパスフォーサーズもそうだったけど、新しい規格に対しては、「頑張ったね。これから育つといいね」みたいな気持ちはある。端末価格62200円を、2年契約で3万円引き、ポイントが5000円分あって、2万8000円くらいだった。

タッチパネルのキーボードは案外すぐにコツがわかり、アンドロイド・マーケットから、CNNやBBC(この2つは、どこに行っても取れるのがさすが)、ストップウォッチとかToDoリストとかカレンダーとかQRコードとかいろいろダウンロードするのも予想外に楽しく、何でもGoogleに筒抜けなのはメインマシンでは嫌だけど、携帯くらいならいいかと思えば、断然使いやすい帝国統一仕様。あっという間に数時間経過したところで、しかし、この手の道具って、買ってからでないとわからない欠点があるものなのよね。

一つは、Flashに対応していないこと。結構致命的。NHKの語学講座のストリーミングとか、再生できれば、枕元で寝ながら語学学習できたのに! そうそう、たとえEeePCでも、寝そべって打つにはちょっと面倒なのに対して、このサイズは便利だ。予測変換は、検索に限っては便利で早いし(自分で考えて文章を書くには向かないけど)。もう一つは、Officeの文書が読み書きできないこと。そういや、Blackberryは、とりあえず読めることは読める、HT-03Aについては、ソフトが出るのを待ちましょう、とか言われたような。アンドロイドは、オープンソースなので、今後ソフトが拡充されていくであろうことが希望の光。しかし、Flashの対応が見送られるようであれば、2年契約は失敗だったということにもなりかねん。頼むぜ、docomo。次の機種を売らんがために、アンドロイドに最初に期待をかけた第一世代を裏切ったりしないように。

しかし、ドコモとかのカタログで比較しようにも、Flash対応とか、Office対応とか、一番肝心なところについては、全然記述ないのな。まあ、普通の人にとっては、iModeとかワンセグとかおサイフケータイかどうかとか、問題になるのはその辺なんでしょうが。

東芝T-01A、シャープのSH-04Aは、メーカー名だけで食わず嫌いして、大して調べもしませんでしたが、T-01Aは、1GのCPUでFlashもさくさく、ワード、エクセルどんと来い(でもタッチパネルのキーボードでそんな本格的な作業できるのかな)の、Windows Mobile優等生。でも、下手にiPhoneチックなのが、却ってださくて嫌(HT-03Aは目立たない&ニュートラルな感じがこの場合可)。どうせなら「遊びなんか興味ないんだ。仕事好きなんだ」っていう外観にしてほしかったな。SH-04Aは、iMode/ワンセグ/おサイフケータイの御三家付。シャープって、一見何でもできそうないい感じなんだけど、買ってもなんだか使「わ」ないことが多かったというイメージが。それぞれの機能を単品で揃えるほうが、結局は自分の好みなんだと思う。

特に入力機能に関する評判の悪さには定評が確立されつつあるHT-03Aですが、半日触った感じでは、思ったより満足度が高いかも。あとはFlash対応待ちだ。

ちなみに、ドコモショップ八重洲店の、4機種の値段は以下のとおりでした。

  • Blackberry Bold 42600円(機種変更2年契約で3万円引きの場合)
  • HT-03A 32200円(機種変更2年契約で3万円引きの場合)
  • T-01A 37000円(機種変更2年契約で3万円引きの場合)
  • SH-04A 44200円(機種変更2年契約?で2万円引きの場合)

HT-03Aについての参考になりそうなのはこちら。