とりあえず、ある件に関して、権限と責任はこちらにくれ、というメールを書く。HT-03Aで一心不乱にソリティアをやりながら文案を考えた。

このところ、自分でもわけがわからないくらい各種作業が滞っていて(初対面の人たちの信用を著しく失くすほどに)、まあ、別件のせいだろうと思っていたのだが、むしろ原因はこちらだったかと。あるいは両方か。

喧嘩をするのはむしろ楽で、図々しいと思われる程度ならそれも構わなくて、結局、一か月も言い出せなかったのは、他人を傷つける可能性があるからだ。偽善とは思ってないんだけど。通るかどうかわからないにせよ、書いたことで結構すっきり(もう賽は投げてしまったから)。なしくずしに既成事実化させていくやり方もあったけど、それはやりたくなかった。しかし、「責任を取らせてくれ」と自分から言い出す日が来るとはねえ。新しい場所に出ると、新しい自分に出会うってやつね。

それにしても、機能不全に陥ったとき、どうすれば回復するか、という手段を見つけるのが、いつもながら遅すぎる。こういうときこそ人に会わねば、と約束を律儀に守っていろいろ出歩いたりして、でも、3、4日くらい、まとめて休めばよかったんだよなあ。昨日入った中華料理屋さんで、食後に思いがけなく「サービスだよ」と杏仁豆腐が出てきて、それで、我にかえった感じ。友情とか愛とかそんな大それたものじゃなくて、きっかけはそれくらいのことなのに。「安全基地」(by ジョン・ボウルビィ)を持たない人間は、偶然に頼るしかないのだ。本屋で見かけた『選ばれる男たち―女たちの夢のゆくえ (講談社現代新書)』の帯に「妻を守る男はほとんどいない、というのが私のカウンセラーとしての実感だ。でも、守らないだけならまだいい、あきらめればいいだけの話だから。もっとたちの悪いことに、彼らは妻から守ってもらおうとするのだ。それも威張りながらである。――<本文より>」とあって、母のことを思いつつ、「そうだった、だから男に逃げるわけにはいかないんだよなあ」とひとりごちる。私を口説く男は、どうして「頼りたい」と「言うことを聞け」の両方を要求するのだろう、と不思議だったが、世の中に一定数存在してんのね。「頼らせてくれて」「言うことを聞いてくれる」ような男なら、顔は二の次なのにねぇ。しかし、この間飲んだ男の子から、「frenchballoonさんは、こちらが誰か男の話をすると、二言目には必ず、『その人ハンサム?』と聞く」と指摘されて、大いに反省したんでした。

しかし、何か引っ掛かりがあると、押しても引いても動けなくなる状態、言い訳としては全く使えない。会社組織であれば、「上司の責任」にするのもアリだが、自営業者の団体で、しかも半ボランティア集団じゃなあ。ここしばらくずっと、友だちより夫より、「味方」と「家政婦」が欲しい私である。

戦う自分も嫌いじゃないので、ちょっと、三つばかり規則を定めてみた。

  • 10分前到着。
  • 来たメールには、その日のうちに返事を書く。
  • 返事が必要なメールには、返事が来るべき日の翌日までに、電話で催促する。

電話回帰月間ね。疲れそ。