風が吹いて、気持ちのいい夜。周囲の人口が、若干減ってるかな。目に見えなくても、半径5キロの密度の低さは、体温を冷ます。火曜日あたりから夏風邪をひいていたのが、咽喉の痛み、発熱、咳を経て、特に何の手当てもせず、順当に治った。

病気をして治る、というのは、たとえささやかな風邪であっても、再生の体験には違いない。生まれ変わったような、というよりは、憑き物が落ちたような心持ちのする夜。7月は、新しい人間関係と物思いにかまけて、思考停止状態だった。

無用な軋轢を避けることが、悪いとは思わない。でも、自分の場合は、そこから単独で思考を深めるでもなく、ただ単に、密度の薄い言葉を生きるだけなのだと、それは、句会の人たちの濃密な言葉を読みながら思った。言葉も体も鈍重で風通しが悪い。そういうのはなんだかかっこ悪いなあ、と。それが、誰に対しても責任を負わずにきたことの結果なら、少し関わってみて、変化を試すかと。言葉のためなら、そのくらいしても構わないだろう。

人間関係のほうは、とりあえず、働きかけること。このところ、結果が出せずにいたのは、「準備して仕掛ける」ことを怠っていたから。人前に出せる「形」を用意しなければ。具体的にはレポートってことですが。A4で、何枚か立て続けに。

物思いのほうは、これは、結局のところ、自分の問題だと結論が出て、決裁済み。自信を男に嵩上げしてもらっても、結局、素の自分が変わるわけじゃない。取りに行きたいなら、取りに行く自分であること以外、重要じゃない。それは仕事でも全く変わらない。まあ、結果的には、ここで立ち止まるわけで、いつもと一緒なわけですが。まあ、全く一緒ってわけでもなかったしな。

メールのお返事が来て、ここ一か月の懸案がとりあえず解決。