どちらを買うかと言われたら

  • 『女性のために女性が書いた決算書の読み方 仕事も株もワンランク上をねらう!』今堀恭子/沢みち子著、落合会計事務所監修、02/2005、\1,260 ISBN:480612169X
  • 『図解1株100円から始める株成功術』山本有花著、03/2005、\1,050 ISBN:4871772438

ちょっと前になるけれど、本屋で「読みやすそうでしょ。読んで」というフェイスの本二冊、手に取ってみた。2冊の共通点は「女性が書いている」「初心者向け」「薄い」「高くない」「お金に関する本である」といったところ。

どちらも似たような値段設定なのだけれど、どちらか選べと言われたら、200円プラスして『決算書の読み方』の方を買いますね。

「1株100円」という、非常にわかりやすい標語を掲げた山本有花さんは注目しているけれど、この本に書いてあるのは「ほら、株って怖くないのよ」ってことだけなので。実際に株を始めようと思ったら、さらに入門書を買わなくちゃならない。だったら同じ著者のもう少し詳しい本を買った方が良いような気がする。

『決算書の読み方』の方は、これから就職活動や株を始める初心者(特に女性)に本当にお薦めだと思う。「キャッシュフロー」の数字の見方なんてのが、読んだらすぐわかるのよ!おまけに例としてあげられているのが真珠の会社(田崎真珠ミキモトのどちらか)、エイベックスとかっていう女性にとって興味を持ちやすい会社。

それ以上にいいな、と思うのが、著者のお二人が説明上手なことです。箇条書きを丁寧語で文章に直してやさしく書いた「ふり」をするのではなくて、ちゃんとわかるように書いてある。このお二人で、もう少し詳しい解説書が出たら、今度こそ買いたいな、と思っているので、次の著書よろしくお願いします。