映画は延期

体調復調せず。どこかのパラレルワールドで、私のされこうべの右目の部分を桜の枝が貫通しているのではないかと思うくらい、右の側頭部と右目の奥と右の歯の奥と右肩が痛むので、仕方なく、この間買ってきた肩こり薬を飲む。

さっきまで見ていた夢。念願のホテル暮らしをすることになって、家具をどこかのホテルに運び込む。部屋は一階にあり、窓の外には湖がある。大きなベッドに白いカバーがかかっているのをはじめとして、窓の内側も外側も、なんだか至るところに、クリストの作品みたいな白い大きなカバーがかけられている。珍しく実家の家族が来ているなあ、と思っていたら、急に嵐になって、外の白いカバーがどんどん濡れていく。嵐はどんどんひどくなり、外に停めてあった外車が二台、風に飛ばされて湖に投げ出される。一台は半分湖面に顔を出していて、女の人が一人乗っている。まあ、彼女は脱出できるのではないかと思うが、それよりも私は明日この部屋を引き払わないといけないのだ、ということがなんとなくわかっていて、そちらの方が気にかかる。

この肩こり薬は、やっぱりよく効く。

ところで、本を読みかけのまま眠りにつくと、脳が勝手に、物語の続きを捏造し始めることがある。これがまた、よくできていて面白い。ただ、ページをめくるところがネックで、大抵その段階で「あ、これは夢を見ているな」という自覚が戻ってくる。私の脳が作り出しているはずのこの文章が、どこまで続くのか。ページをめくってもちゃんと続いているのか。緊張の一瞬。くらいまでは、何度か夢で見た覚えがある。

さあ、ちょっと出かけてこよう。