しゃべりすぎた次の日の無口

ってやつで、日記も書かず。そもそも寝てました。強風が吹いていたのでぐっすり。心を落ち着かせるのは、雨ではなくて、風なんだと気づく。

風の強い国の話ということで、昔『フラミンゴの季節』という映画を見たことを思い出した。フラミンゴしか覚えてない。

キネマ旬報のデータベースで、昔見た映画を公開年度順にたぐってみたら、同じ公開年度なのに、ものすごく大昔に見たような気がする映画もあれば、ついこの間見たような気がするものもある。

「横須賀で映画を観る」という個人的行事もついでに思い出す。観音崎とか京急沿線の住宅地を山を越えてひたすら歩いた記憶があるが、なんのためにそんな場所を歩いていたのか全然思い出せない。

夜歩きにいい季節になったな。コンビニ伝いに買い食いしながらおうちまで歩くのは、後で思い返すと楽しい。でも、夜遊びしなくなったので「今夜は歩くか!」っていう機会がない。ついでに「ごめん。起こしちゃって。でも月がきれいなんだよ」と電話することもない。

この間の旅行で、夜、船が埠頭に入ってきて接岸するまでを傘をさして見物した。子どもとお散歩に来ているのかな、と思われた若い女の人が、船から投げられたロープを見事受け取って、岸壁に固定していた。「あの船からお父さんが降りてきて、これから夕ご飯なのかな」なんて話したりしていた。次の日の夜、観光客もすっかり姿を消した魚市場にも行ってみた。大きな体育館みたいなスペースの二階から、乏しい灯りの下で居残って作業しているわずかな人たちの動きを、目で追ったりした。

しかし、私が一番懐かしく思い出す夜景は、After Darkというスクリーンセイバの、摩天楼と星空の風景かもしれない(旧MACユーザーだけが感じる郷愁かな)。