夜しか書く気になれない引用句。『コーネルの箱』より。

  • 不眠症とは終夜営業の旅行代理店だ。「コーネルの白夜」
  • 夢見る者たちはみな、おのおのの隅にもぐり込む。脱獄囚のように、隠れること、消えることしか彼らは考えていない。世界中のすべてのすきまに、誰かが安らぎを求めて入り込んでいる。壁のひび割れからその誰かは、自分が不在であるところの世界を覗き見る。「何世紀分もの六月」