静岡から糸魚川まで(一日目その2)

郵便局と書店とキンコーズに寄って用事を済ませた後、八王子まで移動。例によって、Jネットレンタカーで車を借り出す。免責補償料込みで3日間1万5千円は、多分かなり安いはず。ここを知ってから、他でキャンペーン料金を調べるのも面倒になってしまった。22時まで営業しているのも有り難い。自宅から1時間電車に乗って移動するのは面倒と言えば面倒だが、西から帰ってきてさらに東京を横断するのも、現在の私にとっては、別の意味で疲れる。それに、八王子は都心よりかなり西に位置するので、高速料金もちょこっと節約できるというメリットが。今回借りるのはSWIFTの1300cc。前回のCubeは運転しにくいことこの上なかったが、SWIFTは奇をてらわず、操作しやすい。念のため、初心者マークもつけてもらった。

ナビで目的地の清水駅を設定して走り出す。時刻は18:30くらい。あまり深く考えず、厚木から高速に乗るつもりでナビの言うことを聞いていたら、「この先料金所です」とか言われてびっくり。地図で確認すると八王子バイパスである。余計な料金を払いたくなくて、八王子街道をひたすら南下。でも、300円くらいだったら乗ったほうがよかったのかな? 沿道には量販店、走っているのはトラック多し。あまり風情があるとはいえない。おまけに、寝不足と重い荷物を抱えての通勤電車での移動で、鈍い頭痛を感じる。それでも旅の始まりのわくわく感はある。「GROOVE LINE」を聞きながら、週末の混んだ129号を南下する。ふと走行距離計を見てみると、すでに200キロ超の数字が並んでいる。リセットボタンを押してみるが、表示が切り替わるだけでリセットできず。簡単な操作が結構わからない(あ、マニュアル見ればよかったのか)。

信号で長く停車するときは、携帯で写真を撮る。携帯経由でのはてなへの画像アップのやり方を、前もって調べておくんだったな。そうしたら、リアルタイムとは言わなくても、2時間おきくらいに画像を送れたのに。今回は車での移動が多く、あまり車から降りないことが予想されるので、写真は基本的に携帯で撮ることになる。こういう目的で使用するなら、もう少しいいカメラの付いてる機種にすればよかったかな。ちなみに、ZERO3のカメラは、さらに画質が悪い。


予定通り、厚木ICから東名高速に乗る。壁だらけの高速は元々好きではない。さらに、都心を過ぎて壁以外の風景が見えるはずの場所も、既に暗くて何も見えない。そして、夜の高速道路の路面があんなに暗いとは知らなかった。照明が設置されていない区間がかなりあり、ライトの強力なほうをつけても、そんなに明るいとはいえない。

頭痛がひどくなってきたので、無理をせずにゆっくり走ろうと思うのだが、さほどスピードを出していない状態で前に車がつかえるといらいらする。なぜか走っている車は、トラックのほうが断然多い。のろいトラックの後ろにつけて走るのもストレス、耐え切れずにスピードをあげて追い越すのだが、走行車線に戻ると、すぐにまた前にトラックが。全然気が休まらない。追い越した台数でも数えるべき? コンパクトカーの悲しさで、100キロ超えると、車体はなんだかふらふら。高速での不安感を煽るのは、この「吹けば飛ぶよな」走行感覚にもあると思う。冷房を切って窓を開けていると、エンジン音を上回る風切り音がうるさい。見まわせば、乗用車で走っているのは、同じような軽とかコンパクトカーばかり。金曜の夜って、地味なのね。

一度くらいは休憩したほうが良さそうだと判断して、特に理由もなく富士川SAに入ってみると、なんとも嬉しいことに「STARBUCKS」の緑のサインがお出迎え。おまけに、車を降りてみると、SAは高台の上にあって、きっと富士川を見下ろしているのだろう。遠方の市街地の明かりがきれい。スタバのテラスでカフェラテを飲んだら、気分がちょっとよくなった。



再び高速に戻ると、そこから清水の出口まではあっという間。いくらもかからず、ホテルのある清水駅前に到着する。ロータリーと商店街で七夕祭りをやっていて、時刻は22:00近いのに、辺りは若者でいっぱい。その間を縫うようにしてホテルの駐車場に車を入れる。立体駐車場って、初めて。とりあえずとろとろ前方に進んでいくと、大音響でビープ音が鳴り始める。向かいにあるホテルのフロントから人が飛んできて、「左寄りすぎです」というのでもたもたバックしていると、「私が入れましょうか」との宣告。ここで悠長に練習させてくれるほど、仕事中の人はひまではない。

今日の宿は『清水シティホテル』(http://www.shimizu-city-hotel.com/)。楽天トラベルで5千円ちょうど。本当は静岡で取りたかったが、以前泊まった安くてきれいな『ホテルアソシア』が改装中。それ以外は500円以上高かったので、こちらにすることに。駐車料金を取られるというのも、今回が初めてである。それを浮かせたければ、多分、繁華街から離れたホテルを取ればよいのだろう。後は、LAN接続ができるかどうか。「夜中到着」「LAN接続可」を条件とすると、結局はビジネスホテルになってしまうのが難点といえば難点か。

頭痛がかなりひどく、食欲もない。それでも食料を調達するために外に出てみると、幾分人出は減っているが、居残りたい若者はまだまだ元気。イメージに過ぎないかもしれないけれど、工場街とはまた雰囲気が異なる港町のやんちゃさを、ちょっと感じる。チェーン店の居酒屋も、心なしかここでは美味しそうな気が。スーパーで食材を買ってきて、一仕事しながら無理やり食べてみるが、胃がおかしくて味がしない。とっとと寝ようにも、普段この時間寝ていないので、眠くならない。テレビをつけると、ウィンブルドンフェデラーが試合をしていたので、ぼんやり見ながら小一時間。試合が終わってから明かりを消して、さらに眠れないまま小一時間。雨の降る前で湿度が高く、冷房を入れると寒く、切ると暑い。それでも、夜の深いうちに眠りに就く。