F1イタリアGP決勝

ライコネン、何はともあれ、お疲れさまでした。

今朝起きて、F1関係のアンテナの中の人の日記をチェックしたら、みんな「キミ、大丈夫かなあ」「あの程度で済んで良かった」って一様に書いてあって、私はあのクラッシュでキミが体にダメージを受けたなんて全然それまで思ってなかったから、ちょっと愕然としたのだった。普通クラッシュの後は医師の診察を受けるはずだし、午後の予選にそのまま臨んだってことは、つまり大丈夫だったんだと、無条件に信じてたから。

クビサの事故(そして彼がほとんど無傷だったという信じられないような結末)以来、事故に無感覚になってるよなあ。

にしても、例によって「あの事故にも関わらず気力をふりしぼって!」「満身創痍!」「ティフォシのために!」と大げさな美談仕立てになってしまったのは、やっぱりイライラした。いつのまにか「フェラーリのエース」に祭り上げられちゃってるし。フジテレビのキャスターの声だけ消して観るってことはできないんだろうか。そもそも、クラッシュ自体キミのミスだったらしいし、クラッシュの後でもドライブしたがるのは、キミに限った話じゃないし。

それでも、お疲れさま。首の痛みをこらえて表彰台の一角を「死守」したのは、やっぱり偉かったよね。ハミルトンに抜かれての3位は、ティフォシにとっては大して嬉しくない結果だったかもしれないけど、非難を最小限にとどめるためにも、首の皮一枚分、ぎりぎりセーフといったところか。あー、でも2位は欲しかったなあ。

普段はマッサに鬼冷たい私も、今日はちょっと可哀想に思いましたよ。開幕戦といい、大事なところでマシンがトラブって、なかなかチーム内での優位を保てない。そのおかげで、ライコネンの存在感が薄れずに済んでいると思えば、「申し訳ないけどありがたい」といった複雑な気持ち。

あー、でも、今年はマクラーレンで決まりなんだろうな。このところ笑顔が見られないしょんぼり熊さん(ジャン・トッドのことね)、今年は難しいかもしれないけど、きっとそのうちいいこともあるよ。

レース前、ゴリラの着ぐるみに身を包んだライコネン応援団が映って、ちょっと笑えた。バトン応援の横断幕、「We still love you」って、それでいいのか。

テレビの解説に毒されちゃいけない。でも、「フェラーリの一員としての僕」を全く感じなかったといえば嘘になるか。「チームはチーム、僕は僕」だったライコがねえ。いつか両思いになれるといいねえ。

今月末にはもう日本GP。ってことは、もう今年も残り少なくなっちゃったってことか。秋風がちょっとさみしいわ。